米女子ツアー(LPGA)で史上最多の通算88勝を挙げたキャシー・ウィットワースさんが24日、死去した。83歳だった。LPGAが発表した。1939年9月にテキサス州に生まれ、ニューメキシコ州で育った。幼少時代はテニスに親しみ、ゴルフを始めたの…

キャシー・ウィットワースさん(左)が83歳で死去。撮影は2015年(Tom Pennington/Getty Images)

米女子ツアー(LPGA)で史上最多の通算88勝を挙げたキャシー・ウィットワースさんが24日、死去した。83歳だった。LPGAが発表した。

1939年9月にテキサス州に生まれ、ニューメキシコ州で育った。幼少時代はテニスに親しみ、ゴルフを始めたのは14歳。友人に連れられてコースを訪れ、「最初のスイングで空振りをして腹が立ったので翌日もう一度プレーした」(89年アルバカーキジャーナル紙)という。

58年のプロ転向直後はタイトルが縁遠かったが、父や地元の実業家の支援を受けて62年「ケリーガールズオープン」で初優勝した。メジャーでは65年「タイトルホルダーズ選手権」をはじめ6勝(10位タイ)を挙げた。

賞金女王には8回、年間最優秀選手には7回輝き、75年に殿堂入りした。85年「ユナイテッド バージニアバンククラシック」までにマークした88勝は、2位のミッキー・ライトに6勝差をつけて最多。

米男子のタイガー・ウッズサム・スニードの82勝をもしのぐ金字塔だが、ウィットワースさんは生前、「88勝にレガシーがあるとは思わない。私は(目の前の試合を)勝ちたいからプレーしただけで、誰も破れない記録を打ち立てようと思ったわけではありません」と話した。「私は偉人ではなく、成功したのはただ幸運だったから。良い選手になることと、良い人間であることには関係がない」

パートナーのベティ・オードル氏はLPGAのリリースを通じて「キャシーは家族や友人とクリスマスイブを祝っていた土曜日の夜に突然亡くなりました。彼女は愛し、笑い、たくさんの思い出を作った。彼女自身の生き方を貫いて、この世を去った」と明かした。