【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】 ◆先週の血統ピックアップ・12/17 ターコイズS(GI…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・12/17 ターコイズS(GIII・中山・芝1600m)

 後方からマクったミスニューヨークがゴール直前でウインシャーロットをクビ差とらえました。2連覇達成です。昨年は800m通過が45秒4というハイペースだったので、最後方から大外一気で差し切りました。今年は同47秒0というスローペースだったので、道中から動いていきました。ミルコ・デムーロ騎手の変幻自在の好騎乗です。

 父キングズベストはダービー馬エイシンフラッシュの父として知られていますが、日本で種付けをして誕生した産駒はJRA重賞4勝目。

 ミスニューヨークの他に、トーラスジェミニが七夕賞を、ショウナンバルディが中日新聞杯を勝っています。ミスニューヨークとトーラスジェミニは、いずれもマンハッタンカフェを母の父に持つので、配合構成が似ています。

 キングズベストは、ヨーロッパの大種牡馬ガリレオやシーザスターズを近親に持つ重厚な血統構成なので、少し時計の掛かる馬場が合っています。今年は良馬場でも勝ち時計が1分33秒5と、時計の掛かるコンディションだったのも良かったのでしょう。

◆今週の血統Tips

 今年の有馬記念は豪華メンバーで争われます。今年GIを勝った馬が大量に顔を揃えます。ジャパンC、エリザベス女王杯、天皇賞・秋、宝塚記念、天皇賞・春、大阪杯。3歳三冠レースの勝ち馬はいませんが、天皇賞・秋を勝ったイクイノックスを筆頭に、ボルドグフーシュ、ジャスティンパレスが出るので、例年と照らしても十分でしょう。

 この豪華メンバーは、今年から有馬記念の1着賞金が4億円に増額されたことと無縁ではないはずです。昨年までは3億円だったので一挙に1億円増。すでに報道されているとおり、来年はさらに1億円上積みして5億円となります。ジャパンCも足並みをそろえて5億円。来年もしジャパンC→有馬記念を連勝すれば10億円ですから魅力的です。

 もちろん、今年連勝しても4億円+4億円ですから8億円。ヴェラアズールにその資格があります。キングズベストの父系に、母方にサンデーサイレンスが入るので、先週ターコイズSを勝ったミスニューヨークと似た配合構成です。いまの中山コースには合いそうです。