12月16日、Bリーグが会見を実施し試合観戦における「声を出しての応援」についての規定を一部緩和することを発表した。新…

12月16日、Bリーグが会見を実施し試合観戦における「声を出しての応援」についての規定を一部緩和することを発表した。新型コロナウイルスの感染が流行した2019-20シーズンはシーズン中断を余儀なくされ、翌20-21シーズンから現在に至るまでは感染拡大防止対策として声を出しての応援は基本的に不可としてシーズンを進めてきた。
その過程でアリーナ収容率を100%に戻すなど、コロナ禍以前のアリーナ環境復活に向けて尽力してきたわけだが、ついに声出し応援の一部が解禁されることとなった。解禁の対象となるのは以下の内容だ。
①隣の人と会話する程度の声量で反復・継続的に声を出すこと
②選手名や決め台詞、カウントダウンやブーイングなどの一時的な大きな声
③選手やチア、アーティストなどによるコール&レスポンスで発生する一時的な大きな声
④ギブアウェイ企画などで一時的に自らをアピールする大きな声
※1については新規に許容されるものではなく、以前から許容されていた内容のリマインド
現状、Bリーグはアリーナ収容率100%で各クラブが試合を運営しているが、政府方針においては「収容率100%での大声はなし」となっており、その方針は今も変わっていない。ただ、スーパープレーが決まった後などに反射的に出てしまうような「一時的な歓声等」は以前から許容されていた。今回はその「一時的な歓声等」の範囲が拡大されたという認識だ。
具体的には、②はフリースロー時のブーイングなど、③はヒーローインタビュー後に各クラブが行う定番アクション(例えば「アルバルクWE」や「GO ジェッツ」etc…)のときの声出しなど、④はタイムアウト中などにチアが観客席にプレゼントを投げ込む際に自身をアピールするような声などが挙げられる。
逆に今回の許容範囲の拡大に含まれないのは試合を通して発せられる反復・継続的な大声、つまり「ディーフェンス!ディーフェンス!」「レッツゴー!○○」といったチーム応援が代表例となる。
この変更について島田慎二チェアマンは「声が漏れることについては許容していたものの、会場で声を出すということは基本できない、しづらいという状況が会場の雰囲気も含めてありました。その一方で、どんどん世の中が(緩和の方向に)変わっていったり、いろいろなスポーツ観戦環境の映像などを見る中で、やはり早く日本のスポーツ界でももっと声を出してホームコートアドバンテージを出していきたい。自分の好きなクラブの背中を押せるような状況を作れるようにしたいとずっと思っていました」と胸の内を明かす。
各クラブの経営面なども考慮して、あくまでも「収容率100%での大声あり」を目指すBリーグにとっては、現状のルール内でできうる最大限の変化が今回のものだったというわけだ。実施は年明け1月13、14日(金・土)に開催される「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」からで、イベント当日にはルール緩和による感染リスクに関しての調査も実施予定。レギュラーシーズンではオールスター明けの1月18日(水)、第18節より採用を開始することとなっている。
※レギュラーシーズンで採用するかの最終的な判断は各クラブに委ねるが、リーグとしては推奨
ちなみに、採用開始時期をオールスターに設定したのには「オールスターのチケットの発売が週明け12月19日(月)ということで、『今回の方針であれば行きたい』『逆にこの方針だと怖いからやめておきたい』というファンの方も一定数いる可能性があると考えています。このタイミングで発表させていただいた上で、皆さまにご判断をいただきたい」(島田チェアマン)という意図がある。また、年末のリーグ戦から即時実行する決断を下さなかったのも、今回の変更についてファンに考える時間を取ってもらいたいという配慮からだ。
なお、収容率100%での反復・継続的な大声可の適用については政府方針の改正を待つこととなる。まだ、100%コロナ禍以前の観戦状況に戻すとまではいかないまでも、声出し応援の一部復活によってアリーナの雰囲気もガラッと変わってくるに違いない。これは大きな一歩と言えるだろう。
(月刊バスケットボール)