雪平莉左のゴルフSOS 第1回:アマチュアゴルファーの3大病を知るゴルフ歴3年、ベストスコアは96というタレントの雪平莉左さん。しかし、ラウンドではミスショットが出たり、なかなかうまくならなかったりと、いろいろな悩みも出てきているようです。…

雪平莉左のゴルフSOS 
第1回:アマチュアゴルファーの3大病を知る

ゴルフ歴3年、ベストスコアは96というタレントの雪平莉左さん。しかし、ラウンドではミスショットが出たり、なかなかうまくならなかったりと、いろいろな悩みも出てきているようです。この連載ではそんな雪平さんに、アマチュアゴルファーを代表してレッスンを受けてもらいます。



ゴルフ歴3年の雪平莉左さんが、アマチュアゴルファーを代表してレッスンを受けます

【動画】↓↓↓

【ほとんどのアマチュアが陥る3大病】

雪平莉左(以下雪平) 私はゴルフを始めて3年になります。今回は私のようなアマチュアゴルファーの悩みを、プロの方に解決していただくという企画になります。がんばります!

今回から私のゴルフを教えてくださる関コーチ。よろしくお願いします。

関浩太郎(以下関コーチ) よろしくお願いします。

雪平 私はゴルフが大好きで、3年くらい経つんですけれども、いろいろ悩みとかも出てきまして、伸び悩んでいるんですよね。ボールが真っすぐ飛ばなかったりとか。

関コーチ 右へですか?

雪平 右に出ちゃったりとか、あとはダフリ・トップが出たり、飛距離に伸び悩んでいたりと、いろいろあります。

関コーチ ボールが右に行っちゃう。ダフリ・トップが出ちゃう。それから飛距離があまり出ない。この3つというのは、まるまるアマチュアの方がよく陥る3大病って言われているやつなんですね。

雪平 えー!? 3大病!?

関コーチ これは初心者、中級者問わず、雪平さんに限らず、アマチュアの方ほとんど97%の方が陥っていると言われています。

雪平 え! そうなんですか!

関コーチ はい。なので、この3つを直せば、逆に残りの3%のうまい人に入れるということになります。

雪平 なりたいです!

関コーチ では、早速スイングを見させていただいて、その3大病についてご説明したいと思います。まずは1球、打ってみてください。

雪平 はい。お願いします。......緊張します!(アイアンで1球打ちます)あっ。どうですか?

関コーチ 上手ですね。ただ、やはり仰っていた、ボールが右へ行っちゃうのかな、というスイングの形になっている感じがしますね。

雪平 なるほど。

関コーチ あとヘッドスピードも、もっと上げることができるなと、今のスイングを見て思いました。

雪平 本当ですか!? おおー。それはぜひ改善していきたいです。

【「スライス」「しゃくり上げ」「手打ち」の3つ】

関コーチ それでは、実際に3大病がどんな症状で、どういう原因で起きているのかを詳しく説明したいと思います。

雪平 お願いします。

関コーチ アマチュアゴルファーの3大病。具体的には、まずボールが右に曲がってしまうという「スライス病」ですね。

 ボールはクラブのフェース面が向いた方向に飛びますから、インパクトでボールが当たった瞬間にフェース面が右を向いていると、ボールに右回転がかかって、右に曲がってしまうという症状です。

雪平 私の打ち方は、大体スライスになる傾向にあって、自分では「真っすぐ飛んだな」って思っても、実際に飛んでいった位置を見に行くと、思っていたよりだいぶ右に球があったりするので。これは本当に悩みですね。

関コーチ そして2つ目は、「しゃくり上げ病」というやつです。

 球技と言うとテニスや野球もありますけど、空中にあるものを打ち返すのが多いんです。それでボールを上に上げたいなという時には、下からラケットやバットをぶつければ、ボールは簡単に上に上がってくれるわけです。

 ただ、ゴルフの場合は、ボールの下が地面なんですね。だからボールを上げたいからといって、下から上に道具をぶつけようとすると、ボールの手前をダフってしまったり、今度はダフらないようにと思うと、トップしたり、空振りしたりします。

雪平 そうですね。やはり2打目とかでウッドとかを使う時は特にダフリ・トップが多くて、なかなか進まないというのは、本当に「あるある」ですね。

関コーチ 3つ目は「手打ち病」ですね。これは読んで字のごとく、腕力で打ってしまうという症状ですね。

 球技のなかで、ゴルフは一番ボールが遠くに飛ぶスポーツなんです。

雪平 あっ。そうなんですね。

関コーチ 野球の倍くらいボールが遠くに飛びますし、遠くに飛ぶということは、手元の右に向いた、左に向いたというブレが、飛べば飛ぶほど放射線状に大きく広がっていきます。

 だから「曲がるんじゃないか」。それに先ほどのしゃくり上げもあって「当たらないんじゃないか」といった不安感が大きなスポーツなんです。そうなった時に、どうしても本能的に小手先で当てたくなります。

 ただ、飛距離アップには腕自体を振るんじゃなくて、体を回転することで腕を振り回す。これをやっていただくとヘッドスピードが劇的に上がります。

雪平 最近、親友がゴルフを始めたんですけど、私より飛距離が飛ぶんですよ。3年やっている私よりも。

関コーチ それは悔しいですね。

雪平 はい。これは絶対にもう負けられないので。

関コーチ 体のなかの大きな筋肉を使うことで、飛距離の潜在能力を呼び覚ますというところが、手打ちに対してのレッスンになります。

雪平 ずっと私だけの悩みかと思っていたんですが、今回3大病と聞いて、今までモヤモヤしていたものがちょっとすっきりしました。

 私は3大病に陥っていたんですね。

関コーチ そうなんですよ。ただ、しっかりレッスンしていけば、必ず直りますので。さっそく次回からはスライスを直していきたいと思います。

雪平 頑張って3大病を克服していきたいと思います。

雪平莉左 
ゆきひら・りさ/1994年6月17日生まれ。愛知県出身。趣味:競馬、ゴルフ、映画鑑賞。特技:ダイビング、乗馬、いちごの大食い。
1st写真集『とろける。』が好評発売中。
Twitter:@risa_yukihira
Instagram:risa_yukihira

関浩太郎 
せき・こうたろう/1974年生まれ。カリフォルニアで最新スウィング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学びミニツアーを転戦。帰国後はクラブ職人に弟子入りしフィッティング理論、クラフト技術を習得。これまでのレッスン生は10.000人以上、リシャフト本数10.000本以上、クラブ&シャフト試打年間400本以上。SEKI GOLF CLUB目黒主宰。年間のベストスコアの達成者数は15年連続で100人以上。