群馬クレインサンダーズのオーナー企業にあたる株式会社オープンハウスグループが12月13日に都内で会見を開き、クレインサ…
群馬クレインサンダーズのオーナー企業にあたる株式会社オープンハウスグループが12月13日に都内で会見を開き、クレインサンダーズが新たにホームとして使用するアリーナのコンセプトやこけら落としイベント、ネーミングライツなどの最新情報を明らかにした。

左から会見に出席した島田慎二Bリーグチェアマン、株式会社オープンハウスグループの吉田真太郎常務取締役、株式会社群馬プロバスケットボールコミッションの阿久澤 毅 代表取締役社⻑、太田市の清水聖義市長
新アリーナは、クレインサンダーズが現在使用している太田市運動公園市民体育館と同じ太田市運動公園の敷地内に、来年4月に完成する。ネーミングライツは親会社のオープンハウスグループが保持し、その名も「オープンハウス・アリーナ・オオタ(OPEN HOUSE ARENA OTA)」。2026年からの新B1におけるアリーナ基準を最少収容人数の5,000人でクリアするコンパクトなサイズで、世界のトップクラスとして誇れるクレインサンダーズのバスケットボールや様々なコンテンツをハイクオリティーなサービスで提供するエンタテインメント空間になるという。
オープンハウス・アリーナ・オオタ、2023年4月オープン
大きな特徴は3つ。その第一は、官民一体の「太田モデル」による運営だ。財源に企業版ふるさと納税を活用し、スポーツクラブと行政、民間企業が3位一体となって地域を盛り上げる試みとなる。会見に出席した島田慎二Bリーグチェアマンによれば企業版ふるさと納税をBリーグのアリーナ運営に活用する初のケースとのことで、クレインサンダーズにはすでに複数のクラブからその運用方法に関する問い合わせも入っているとのことだ。
第二にはサイズとコンテンツが挙げられる。5,000人収容という基準ギリギリのサイズを攻めたのは、約22万人という太田市の人口に最適な規模を検討した結果であり、コンパクトな空間でクレインサンダーズを核として満足度の高いコンテンツを提供することで、毎試合フルキャパシティーに近い集客を得られるような運営を目指す。
クレインサンダーズは現在の太田市運動公園市民体育館でも3,000人に迫る動員を安定して達成している。それだけに太田市の清水聖義市長はコンテンツとしてのクレインサンダーズに自信を持っている様子だ。会見にはオンラインで並里 成も参加していたが、モニター越しに「並里、最高ですよ。(地域の人々を)とりこにしてきましたね」と絶賛。「5,000人のオープンハウス・アリーナ・オオタができれば、確実に周辺の都市から、ファンでなくてもファンになってしまうような人々が大勢かけつけてくれる。すごく期待しています」と笑顔で激励を贈った。
オンラインで会見に出席した並里 成も新アリーナのワクワクするような情報に表情を緩めていた
アリーナ内には日本最大規模の合計6100インチという可動式センタービジョンも設置される。また、アリーナ最前列はサイドラインからわずか2メートルの至近距離でクレインサンダーズのプレーを見ることができる。どちらも観戦の喜びを最大化してくれる要素だ。
もう一つの特徴は、運動公園一帯の活用方法だ。清水市長は「このアリーナは運動公園の大黒柱。試合があるときはいつもお祭り広場にして、市民や周辺の人々と一緒にオープンハウス・アリーナ・オオタが躍動するように努めていきたい」と意欲的。また試合のない日にもアリーナを取り囲む一帯でマルシェや音楽イベントを開催し、地域の人々がシンボルとして話したくなるような場所にしていく。
プレーヤーの立場では、新たなアリーナでプレーできることで得られる高揚感に加え、これまで工面に苦労していた練習場所をサブアリーナで確保できる。この環境整備の意義は計り知れず大きいはずだ。
来年2022-23レギュラーシーズンの最後を飾る4月のホームゲーム4試合は、オープンハウス・アリーナ・オオタのこけら落としとして「The First 4 Games」の「タイトルで開催される。現時点では11勝7敗で東地区3位のクレインサンダーズだが、上位を保って4月を迎えられた暁には、新アリーナにファンを迎えてポストシーズンに向け大いに士気を高めるビッグゲームを戦うことができるということになる。環境的にも意欲面でも最高の状態に持っていける絵を描けるに違いない。
構想発表から2年もたたずに完成を迎えるクレインサンダーズの新アリーナ構想。太田モデルがどのような前向きな力を生み出すか、期待して見守ろう。
©B.LEAGUE
並里 成
バスケットボールを通じて、地元・群馬や太田の皆さんと一緒になって街を盛り上げていく、子どもたちに夢を与える、このプロジェクトに共感したからこそ自分は群馬でプレーすることを決断しました。新しいアリーナで自分が一番楽しみにしていることは、会場の雰囲気。もちろん、いろんな豪華な設備も楽しみですが、お客さんが入って試合が行われる時の空気感がどんな感じになるのか、それが今から楽しみです。
☆オープンハウス・アリーナ・オオタ会見資料ギャラリー
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取材・文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)