【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・12/11 カペラS(GIII・…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆先週の血統ピックアップ
・12/11 カペラS(GIII・中山・ダ1200m)
中団を追走したリメイクが直線で大外に持ち出すと、1頭だけ違う脚いろで突き抜け、2着リュウノユキナに4馬身差をつけました。重賞初制覇です。父ラニは3歳春にUAEダービー(首G2・ダ1900m)を勝ち、米三冠レースのひとつベルモントS(米G1・ダ12ハロン)で3着と健闘しました。
3年連続米リーディングサイアーとなったタピットが父、牝馬ながら天皇賞・秋を制したヘヴンリーロマンスが母、という超良血です。ヘヴンリーロマンス、ラニともノースヒルズの生産馬であり、こうした血統背景を持つ種牡馬から、自らの牧場で重賞勝ち馬を生み出したノースヒルズの喜びはひとしおでしょう。
リメイクの母サリエルは「キングカメハメハ×ナシュワン」という組み合わせながらスプリンターとして活躍。2代母シンコウノビーはファンタジーS2着馬です。母方のスピードが父ラニのスタミナよりも優越した、ということでしょう。レース創設以来、4馬身という着差は2番目に大きいもので、リメイクはまだ3歳馬ですから、今後の伸びしろは大きいはずです。
◆今週の血統注目馬は?
・12/18 寒椿賞(2歳1勝クラス・中京・ダ1400m)
中京ダ1400mと相性のいい種牡馬はディスクリートキャット。連対率25.0%は、2012年以降、当コースで産駒が20走以上した112頭の種牡馬のなかで第3位。当レースに産駒が登録している種牡馬のなかではナンバーワンです。ニシノカシミヤはディスクリートキャット産駒。前走、強敵相手のオキザリス賞は逃げて5着。今回は血統的に適性の高い中京コースに替わるので期待できます。