TBSのスポーツ番組『S☆1』のメインキャスターを務める近藤夏子(かこ)アナウンサーが、日本時間の12月12日にハワイで開催されるホノルルマラソンに挑む。シドニー五輪金メダリスト・高橋尚子さん直伝のアドバイスも参考に、トレーニングを重ねてい…

TBSのスポーツ番組『S☆1』のメインキャスターを務める近藤夏子(かこ)アナウンサーが、日本時間の12月12日にハワイで開催されるホノルルマラソンに挑む。シドニー五輪金メダリスト・高橋尚子さん直伝のアドバイスも参考に、トレーニングを重ねている。フルマラソン初挑戦を直前に控えた近藤アナに意気込みを聞いた。


ホノルルマラソンに初挑戦するTBS近藤夏子アナウンサー

「世界陸上」でアスリートの勇姿を目撃

近藤夏子 今年4月に『S☆1』のキャスターに就任してから、取材を通じ、あらためてスポーツの魅力を強く感じています。

 7月の「世界陸上オレゴン」では現地入りし、アスリートの走る姿を目の前で見て勇気をもらえましたし、観客の皆さんも笑顔になっている光景を見て心から感動しました。

 そんななか、「ホノルルマラソン走ってみる?」と番組からオファーがありました。仕事でそのようなチャンスをもらえることはとてもありがたいですし、アナウンサーの仕事としても今後につなげられるかもしれない。しかも、ホノルルマラソンは今回が50回記念大会なんです。「走りたいです!」と即答しました。

 フルマラソンとしても初挑戦の大会です。中学生の頃は陸上部でしたが、800mが専門で、長距離は走ったとしても10kmがマックス。社会人になってから、運動する機会といえばゴルフとマシンピラティスくらいで有酸素運動系はやっていなくて。

 最近は階段を上ったり、横断歩道をちょっと小走りで渡る程度で息切れするので不安が大きかったんですけど(笑)。やるからには全力で楽しみたいなと思っています。

レジェンド・高橋尚子直伝のフォームで挑む

『S☆1』では高橋尚子さんにストレッチから走る時の目線や腕の振り方、腰の位置などのポイントを教わりました。実は、ロケが終わったあとに尚子さんに「夏子ちゃん時間ある?」と聞かれて。「一緒に走ろうか」と1時間ほどランニングをしてくれました。

 陸上界のとんでもないレジェンドの尚子さんと、マラソン初心者の私が一緒に走れるなんて本当に恐れ多いことですが、尚子さんはわからないことがあれば何でも優しく教えてくださるんです。


「走っていて膝が痛くなったらこういうアイシングがいいよ」とか、

「現地のホテルに着いたらこれするといいよ」とか。そのアドバイスをもとに準備をしているところです。この間のオンエア終わりいただいた、足が痛くなった時のためのパッドとネックレスをお守りにして走ろうと思っています。

 練習でもまだフルは走ったことはなく、最長で20kmほどです。尚子さんにも「今からは走れば走るだけ疲れちゃうから、ジョギングくらいにしておいて、体調を整えることを最優先に」と助言をいただきました。なので、週に何回か休みの日に20分ほど走る程度で調整をしています。

 それと、「いろいろ教えたけど、楽しむことが一番!」とも。当日はホノルルに尚子さんもいらっしゃるんですけど、「走る前に一緒にストレッチしようね」とか「20何キロ地点で応援してるよ」と言ってくださって。本当に心の支えです。

マラソンを走ることでアナウンサーとして成長したい

 2023年はスポーツの大会が盛りだくさんです。世界陸上にアジア選手権、そして2024年にはパリ五輪もあります。私が今回ホノルルマラソンを走ることによって、アナウンサーとしてこれまでと違う目線で伝えられることができるようになりたいなと思っています。

 尚子さんからは「沿道の声援がどれくらい力になるかがわかるよ」とも教えてもらいました。実際に走ることで、どれだけ観客の声が自分の力になるのか、応援とはどういう存在なのかを感じたいですね。

 目標タイムは6時間以内です。20km以降は未知の世界なので不安もありますが、まずは楽しむこと。帰国後にすぐ『S☆1』の放送があるので、「楽しかった!」「またやりたい!」というフレーズを笑顔で言えたらいいなと思います。行ってきます!


【プロフィール】
近藤夏子

 こんどう・かこ 
1996年、東京都生まれ。慶應義塾大学在学中にはタレントとしても活躍し、卒業後の2019年にTBSにアナウンサーとして入社。現在、テレビでは『S☆1』(毎週土曜・日曜)のキャスター、『ジロジロ有吉』(毎週金曜)の進行などを務める。ラジオでは『土曜朝6時 木梨の会。』(毎週土曜)のアシスタントを担当。父親は元アメリカンフットボール日本代表で、自身は中学では陸上部、高校ではラクロス部に所属するなどスポーツが身近な環境で育った。