オコエはここまで1軍で通算236試合に出場し打率.219、9本塁打44打点、20盗塁 NPBで初の試みとなった「現役ドラ…
オコエはここまで1軍で通算236試合に出場し打率.219、9本塁打44打点、20盗塁
NPBで初の試みとなった「現役ドラフト」が9日に行われ、12球団計12人が移籍することになった。今回、最も注目を集めたのは楽天から巨人に移ったオコエ瑠偉外野手だろう。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜(現DeNA)でプレーした野球解説者の野口寿浩氏は「スピードを取り戻すことが可能ならチャンスはある」と見ている。
オコエは2016年にドラフト1位で楽天に入団した。俊足強肩の外野手として期待されたが、度重なる怪我にも悩まされ、ここまで1軍通算は236試合に出場し打率.219、9本塁打44打点、20盗塁の成績に終わっている。今季も6試合の出場に留まり、新天地へ移籍することになった。
高校時代は身体能力を生かした“スピード系”の選手だったが、プロ入り後は体重を増やし“パワー系”に活路を見い出そうとした。オコエの移籍に野口氏は「元々、身体能力は抜群。出場機会に恵まれなかったといえば、移籍はチャンスになるし、しなければいけない選手」と語る。
ただ、そう簡単に1軍のポジションはつかめない。来季の巨人の外野手陣は丸、ウォーカー、増田陸、松原、ベテランの長野、ドラフト2位ルーキー・萩尾、育成から支配下を目指す梶谷、さらに新外国人と強力なライバルが存在している。
伝統ある巨人への移籍は「厳しい環境に身を置く意味ではいいチームに入った」
では、新天地でオコエが生き残る道はあるのか? 野口氏は「本来、素晴らしいスピードを持った選手。そこを取り戻すことができればチャンスはあると思います。即レギュラーは厳しいですが、右の外野手の中では違った一面を出すことができる」と指摘し、本拠地が東京ドームになるのも「遠くに飛ばすことを考えなくてもいい」利点があると見ている。
さらに、楽天では思ったような結果を残せなかったが、伝統ある巨人への移籍も“プラス要素”になるという。
「規律のある厳しい環境に身を置く意味では、いいチームに入ったと思います。阪神と同様に、いい意味でも悪い意味でも一番注目を浴びる球団。今までの考え方でいけば、巨人ではすぐに居場所がなくなる。最後のチャンスと思ってもいいのではないでしょうか」
25歳と、年齢的にもポテンシャルの面でも無限の可能性を秘めているオコエ。毎年のように活躍が期待されるが、新天地で花を咲かせることができるのか、来シーズンに注目が集まる。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)