クロアチアとのPKでカタールワールドカップでの冒険が終わったサッカー日本代表。ベスト8の目標には到達できなかったものの…

 クロアチアとのPKでカタールワールドカップでの冒険が終わったサッカー日本代表。ベスト8の目標には到達できなかったものの、ドイツやスペインといった強豪国と破ってのグループリーグ首位通過など、自信も手にした大会となった。

 サムライブルーが戦った4試合すべてに先発した鎌田大地は、この1か月間を通して、日本代表への思いが変わったという。

 クロアチア戦直後のミックスゾーンで鎌田は、日本代表についてこう語っている。

「みんなやっぱりここまで来る選手だし、自分に対してのプライドもあるし、自分が一番だと思ってる選手が集まる場だと思う。高校サッカー以来、自分を犠牲にしてチームのためにやる、悔しい気持ちを押さえながらチームにすべてを捧げるっていう、そういう感情が久しぶりにあって、“これが日本のために戦うってことなのか”という感じでした」

 そして、ピッチに立った選手もいれば、立てなかった選手もいる。得点できた選手もいれば、そうでなかった選手もいる。いい時間帯にプレーできたかどうかという部分もある。その中で、「多少なりとも悔しい選手もいるし、活躍した選手は嬉しいだろうし、みんなが全く同じ気持ちっていうことはなかなかあり得ないですけど、そういうのを一切見せずにチームのためにみんなやってるっていうところがワールドカップだと思う」と振り返った。

■「代表はやっぱりすごいところだと思う」

 その翌日、鎌田が再び取材に応じた。代表への思いについて、「クラブは大事だと思うし、クラブでの活躍が代表につながるっているのは変わらないですけど」と前置きしたうえで、次のように思いを吐露している。

「代表に対する思いは増えたし、次の4年間でそれこそ本当に自分が代表で引っ張っていけるような存在になりたいと思っている」

 その要因の一端は、ベテラン選手が見せたある姿にもあった。

 今回、川島永嗣は4大会目となるW杯だった。カタールでのピッチに立つことはなかったが、ベテランGKとして権田修一シュミット・ダニエルを支えた。その川島が、チームメイトの前でその思いを伝える場面があったという。

「永嗣さんは今回、試合には出てないですけど、チームミーティングの時に、彼が思いを伝えているときに涙を流したりとか、そういう姿を見ると、代表はやっぱりすごいところだと思うし、ここにいられるのは普通じゃないし、ああいう先輩たちが今までいろいろやってきてくれて、それが今に繋がってるっていうのは分かる」

 ベテラン選手の涙を見たからこそ、「自分の感覚っていうのは変わったなと思います」と、鎌田は言う。

 カタールで責任感を強めた男が、4年後、日本代表をけん引してくれるはずだ。

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