ウィンターシーズンのハワイ・ノースショアで開催されるコンテストの中で、実に50年以上の歴史を持ち、最高峰のコンテストとされる「パイプマスターズ」。これまで様々な形式で大会は開催され、近年ではWSLチャンピオンシップツアー(CT)の1戦として組み込まれてきた。今年はコンテストのフォーマットを変更しCTから離れ、CT選手やハワイアンを始め世界中から招待された選手のみが出場でき、しかも優勝賞金が10万ドルというスペシャルイベントとして開催される。

招待選手は、11Xワールドチャンピオンのケリー・スレーター(USA)、パイプラインローカルで優勝候補筆頭の2Xワールドチャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス(HI)、2020東京オリンピック金メダリストのイタロ・フェレイラ(BRA)と錚々たるメンバー。その中で今回、伊東李安琉が日本人として唯一ラインナップした。

幼少からその類稀なサーフィンセンスは注目されてきたが、その才能は、オーストラリアのジュニアキャンプに参加した時の李安琉のサーフィンを見た当時クイックシルバーのグローバルチームマネージャーであった元CT選手のジェイク・パターソンが「あのジャパニーズ・キッズは誰だ?すぐチームに入れるべきだ」と進言したとエピソードが残っているほどだ。その後はJPSAプロ資格獲得、ISAジュニア選手権に日本代表として出場し団体金メダル獲得に貢献、また昨年にはJPSA初優勝など順調にキャリアを積み重ねてきた。特に今年に入ってからは、同じくノースショア・パイプラインで開催された「バックドアシュートアウト」でのパフォーマンスやメキシコやタヒチなどで元々、評価が高かったビッグウェイブチューブライドにさらに磨きをかけ、更なるステージへとレベルアップ、それが世界に認められ今回への招待へとつながった。

そんな李安琉を紹介するムービーが「Vansパイプマスターズ」のオフィシャルサイトで公開。制作は同コンテストのオフィシャルメディアパートナー「STAB」が担当。撮影は地元宮崎でおこなわれた。コンテストに臨む決意やパイプの攻略法などが本人の言葉で語られている必見の内容。

ここでクイズ。コンテストがONしたその朝にリアルが食べる物はなんでしょうか?答えは映像の後半に隠されています!

Vans Pipe Masters: Competitor Profile: Riaru Ito

2022 Vans Pipe Masters

日程:2022年12月8~20日 ※現地時間
場所:ハワイ ・ノースショア・パイプライン

出場選手

【女子招待選手】
カリッサ・ムーア、ステファニー・ギルモア、モアナ・ジョーンズ-ウォン、ココ・ホー、ゾーイ・マクドゥーガル、ベティ・ルー・サクラ・ジョンソン、タティアナ・ウェストン-ウェブ、マリア・マニュエル、プア・デソト、ベサニー・ハミルトン、エイリアン・ヴァースト、ケイティィ・シマーズ、シエラ・カー、タイラー・ライト、ベラ・ナル、ヴァヒネ・フィエロ、マルヒア・キニマカ、ルアナ・シルバ、ソフィー・ベル、ローラ・エネバー 

【男子招待選手】

【CT】ジョン・ジョン・フローレンス、フィリッペ・トリード、ジャック・ロビンソン、イタロ・フェレイラ、セス・モニーツ、バロン・マミヤ、ガブリエル・メディーナ、ケリー・スレーター

【ハワイアン】ビリー・ケンパー、コア・スミス、メイソン・ホー、ネイザン・フローレンス、アイヴァン・フローレンス、シェイデン・パカロ、イーライ・ハンネマン、マカナ・パング、コア・ロスマン、イーライ・オルソン、セス・モニーツ、バロン・マミヤ、ジェイミー・オブライエン、マット・メオラ、ノア・ベシェン、イマイカラニ・デボルト、ジャクソン・バンチ、カラ・グレース、カウラナ・アポ

【ブローインズ】トッシュ・テューダー、アイメオ・チェルマク、カウリ・ヴァースト、バララム・スタック、ニック・ヴォン・ラップ、ジョアン・チアンカ、アル・クレランドJr、クロスビー・コラピント、伊東李安琉

【ミスフィッツ】マット・メオラ、和井田理央(CT2023)、クレイグ・アンダーソン、マイキー・フェブラリー、ハリー・ブライアント、ノア・ディーン、バンズ・スタブハイ・ウィナー


伊東 李安琉 Riaru Ito

2002年8月18日生まれの宮崎出身。4歳からサーフィンを始め、キッズ時代から多くの大会へ出場し優勝をはじめ上位のリザルトを残してきた日本の次世代シーンを担うライダーのひとり。幼少の頃よりエアーやチューブライドなど何を繰り出すかわからないその天才的なサーフィンで多くのファンを魅了している。2018年のISA世界ジュニア選手権では日本代表として出場し、U16の個人戦で4位入賞し、団体での日本の金メダル獲得に貢献した。2019年Ichinomiya Isumi Super Kids Challenge U16 Cadetでの優勝、また2021年には日本プロサーフィンツア(JPSA)で初優勝を果たす。

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