エースと守護神の継投で完封勝利

1点を守り切り、59年ぶり優勝へ王手!!

下級生コンビが、チームを決勝の舞台へ導いた—。

初回、立教大は相手のエラーで1点を得ると、先発のエース・田中(大阪桐蔭)がテンポの良い投球で東海大北海道を散発3安打に抑え込み、8回途中無失点。代わってマウンドに上がった守護神・中川(桐光学園)も相手を寄せ付けない圧巻の投球を見せ、2投手による完封勝利で、約半世紀ぶりの決勝進出をたぐり寄せた。

試合後、立教・溝口監督のコメントが2投手への信頼を物語っていた。

「田中は疲労があり、思い通りのピッチングができない中でも、ゲームを作ってくれた。中川はああいう場面(二死一三塁)で投げてもらうことを想定していたので、送り出すことに全く迷いは無かった。1年生ながら、平然と投げてくれることを頼もしく思います」。

今季、2年生ながら誰よりも多く神宮のマウンドに立った田中が、慣れ親しんだマウンドで躍動した。初回、低めに変化球を集めて3者凡退に打ち取ると、その後も尻上がりに調子を上げ、気温30度を超える中、切れのある直球とカーブ、スライダー、チェンジアップの緩急で凡打の山を築いた。

8回表、田中がこの日初めて三塁に走者を背負うと、溝口監督はここで1年生・中川をマウンドへ。自らマウンドに向かい、バッテリーに出した指示は「1点もやるな」。信頼の証か、口元には笑みがこぼれていた。

「プレッシャーのかかった場面でどれだけ自分の持ち味を発揮できるか。体力や自分の技術の勝負ではなくて、ここまで来たら相手と気持ちの勝負」。

そう語る中川は、3番・福田(東海大四)を高めの直球で中飛に打ち取ると、続く9回も4番、5番を連続奪三振。二死からサード・笠松がフェンス際の邪飛を好捕すると、マウンド上で笑顔を見せた。

大学No.1へ王手をかけた溝口監督は語る。「ヒーローはいますが、全員で試合を作っているので、ベンチ入り選手はもちろん、チーム全員の勝利です。立教らしい野球をもう一日、存分にやりたいと思います」。明日の決勝は国際武道大(千葉県大学野球連盟代表)と激突する。立教らしい野球—。その先に半世紀ぶりの栄冠がある。

【第66回 全日本大学野球選手権大会】

立教大1-0東海大北海道

勝ち投手:田中

負け投手:太田