「全仏オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の女子シングルス決勝で、2日前に20歳になったばかりのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)が第3シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を4-6 6-4 6-3で破り、ノー…

「全仏オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の女子シングルス決勝で、2日前に20歳になったばかりのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)が第3シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を4-6 6-4 6-3で破り、ノーシードから快進撃でグランドスラム制覇を果たした。試合時間は1時間59分。

 ハレプは前哨戦のマドリッド(WTAプレミア・マンダトリー/クレーコート)で2連覇を達成。オスタペンコはこれまでのWTAツアーで3度決勝に進出していたがいずれも準優勝に終わっており、今回がツアー初優勝となった。両者は今回が初対戦だった。

 グランドスラムに2015年のウィンブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)から8大会連続出場となったオスタペンコは、今年の全豪オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)での3回戦進出がこれまでの最高成績だった。初出場だった昨年の全仏では1回戦で、大坂なおみ(日清食品)に4-6 5-7で敗れていた。

 この結果でオスタペンコは、週明けに発表される世界ランクで初のトップ20入りとなる12位まで浮上することが確実となった。

 全仏オープンに8年連続出場のハレプは、2014年の決勝でマリア・シャラポワ(ロシア)に6-4 7-6(5) 4-6で敗れて準優勝。昨年は4回戦で、サマンサ・ストーサー(オーストラリア)に6-7(0) 3-6で敗れていた。ハレプはこの決勝で勝てば、初の世界ナンバーワンの座に就くはずだった。(テニスマガジン/Tennis Magazine)

※写真は「全仏オープン」(フランス・パリ)の女子シングルス決勝、シモナ・ハレプ(ルーマニア)をフルセットで破り、グランドスラム初優勝を飾ったエレナ・オスタペンコ(ラトビア)(撮影◎毛受亮介/テニスマガジン)