■11月27日/カタールW杯 グループE第2戦 日本代表 0ー1 コスタリカ代表(アハマド・ビン・アリスタジアム) 日本…

■11月27日/カタールW杯 グループE第2戦 日本代表 0ー1 コスタリカ代表(アハマド・ビン・アリスタジアム)

 日本代表の長年の課題である「決定力不足」が響いた。引いてくる相手、守りの堅い相手になかなかゴールを奪うことができない。今回のコスタリカ戦ではシュート数で日本が圧倒的に上回るも、決めきることができず。結局、0−1での敗北を喫した。

 日本が失点したのはゲーム終盤の後半36分。自陣左サイド奥への浮き球パスに対して、伊藤洋輝が下がりながらのヘディングで吉田麻也につないだ。だが、吉田が守田英正に向かって蹴ったボールは中途半端な位置に浮いてしまい、これが相手に渡ってしまう。

 そして、ボールを持ったイェルツィン・テヘダからパスを受けたケイセル・フレールが左足でループ気味のシュート。これをGK権田修一が触るも弾き切れず、ボールはゴールに吸い込まれた。

 この失点にはツイッター上で「もったいない」や「アジア予選でやられがちな失点」という声が多数挙がり、日本のファンも悔しさをあらわにしている。長い時間ボールを持ったものの、守備の堅いチームをこじ開けることができず、ワンチャンスをものにされて敗れるという脆さが出てしまった。

 サッカーのデータを取り扱う『WhoScored』によると、コスタリカのシュート数はわずか4本で、枠内シュートは1本。つまり、コスタリカが唯一ゴールマウスに向かって飛ばしたボールが決勝ゴールだったのだ。大舞台では、一瞬の隙や遅れが命取りになる。こういったシーンを守りきれないと、日本の目標であるベスト8は厳しいだろう。

■決めきれない日本

 W杯アジア最終予選で、日本は、引いて守る格下のベトナム代表相手に2試合でわずか2点しか取れず。また、オマーン戦では2試合で1点のみ。5バックを敷いて守るチームや、守備に定評のあるチームから安定してゴールを奪うことができていない状況だ。今回も5-4-1を形成するコスタリカの牙城を最後まで崩せなかった。

 コスタリカのシュート数が4本だったのに対して、『WhoScored』の集計では日本のシュートは13本。シュート本数ではるかに上回っているのに、枠内へは3本しか飛ばせず、ゴールを奪いきれなかった。もちろん無得点の原因は他にもたくさんあるが、決定力不足やラスト30mでの精度もその1つだと言える。

 森保ジャパンのグループステージ最後の相手は、コスタリカから7得点を奪ったスペイン代表。決勝トーナメント進出へ向けて、もう1度強豪相手の勝利が欲しいところだ。

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