ロッテファンの女優・奥山かずささんが秋季練習を見学 グラビアなどでも活躍する女優の奥山かずささんは、今季も足しげくZOZOマリンに通ったマリーンズファン。井口資仁監督が電撃辞任を発表した最終戦もスタンドで観戦。そんな奥山さんが、来季に向けて…

ロッテファンの女優・奥山かずささんが秋季練習を見学

 グラビアなどでも活躍する女優の奥山かずささんは、今季も足しげくZOZOマリンに通ったマリーンズファン。井口資仁監督が電撃辞任を発表した最終戦もスタンドで観戦。そんな奥山さんが、来季に向けて力を磨く選手たちを目に焼き付けようと、秋季練習を見学。シーズン中とは違い、観客が1人もいない異様な雰囲気に、入場する前からドキドキソワソワ……。響き渡る打球音や、試合前練習では見られないような変わったトレーニング――。貴重な練習風景に大興奮だった。

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 ZOZOマリンスタジアムで、初めて秋季練習を見学させていただきました。スタンドには人もいなくて、試合を観に来る時とは全然違った雰囲気。ここでしか見られない、選手の表情も見ることができました。

 グラウンドには、秋の訪れを知らせるトンボがたくさん飛んでいます。それを横目に、外野では選手たちがトレーニングやランメニュー。安田尚憲内野手と山口航輝外野手、平沢大河内野手と山本大斗外野手がペアになって腹筋をしたり、その奥では投手陣がキツそうなシャトルランを走っています。個人的に注目している小島和哉投手は、悠々と先頭を走っていました。

 次は打撃練習。声を出して、見るからにも重そうな太いバットでティーを打つのは、安田選手です。打つのは砂の入った重いボールで、とにかく一生懸命振り込んでいました。元々パワーが魅力的な選手ですが、来季は初の2桁本塁打を目指して、まだまだ磨きをかけます。

 改めて近くで見てみると、身体はもっと大きいかと思っていたけど、ちょっと痩せたのかな? 性格的にもガツガツした選手なのかなと勝手に思っていたんですけど、おっとりしているというか、淡々と繊細に練習をこなしていたのが印象的でした。

 その横では山口航輝外野手が、軸足に1球1球ゆっくりと体重をかけながら、もの凄い打球をネットに打っています。フリー打撃で放つ打球は、まさに化け物! スタンドに何本も放り込んでいました。パワーというか、打球に体重が乗っていて伸びている感じ。私も観戦した今季最終戦では、高めのボールをライトスタンドへ運ぶ逆転3ランを打って、あんなホームランを打てる能力というのを改めて感じました。大砲感が凄いです。

秋季練習でしか見られない? 三塁でノックを受ける捕手にビックリ

 各々が自分の課題を克服しようと、いろいろな練習に取り組んでいます。一塁ファウルグラウンドでは、植田将太捕手が黙々とブロッキング練習。逆を見渡せば藤原恭大外野手がレフトスタンドへロングティーを行っています。打撃練習の途中には、ラフなパーカー姿の荻野貴司外野手もグラウンドに姿を見せ、若手の選手に声をかけているシーンもありました。

 ショートでは茶谷健太内野手と平沢選手がノックを受けています。どちらも応援している選手だし、特に平沢選手にはもっともっと打って、アピールしてほしいですね。

 この日、一番驚いたのは佐藤都志也捕手がサードの練習をしていたこと。ベンチから出てきた瞬間からグローブ小さいし、ファーストでもキャッチャーでもないし、どこを守るの? ってビックリしました。来季はサード? でもサードには守備の上手い安田選手もいるし、どこで使うんだろう……。ここに来ないと絶対見られない光景でした。

 あと、個人的には福浦和也コーチが見られたのは凄く嬉しかったです。やっぱりレジェンドですし、「俺たちの福浦」なので(笑)。ゲージの裏から打撃練習を眺めながら、選手たちに声をかけていました。藤原選手には丁寧に下半身の使い方をレクチャー。こんな風に若手の選手とコミュニケーションを取っているんだなと、間近で見ることができてほっこりしました。

手術から復活した種市投手は、来季に期待!

 私と同じ青森県出身ということで注目している種市篤暉投手は、元気そうにピッチング練習をしていました。まずは1軍の秋季練習にいるというのが嬉しいです。マウンド付近にカメラを設置して、フォームをチェック。8月にトミー・ジョン手術から復帰して、ようやく試合で投げることができて、来シーズンにはめっちゃ期待しています。

 母性本能をくすぐる19歳、虎生君(松川)は少しふっくらしたかな? でも可愛いから、痩せなくていいよ! 揚げ物とかたくさん食べさせてあげたい笑。試合を見ていると貫禄があってどっしりしているんですけど、虫を払ったりしている様子をみると、まだ少年感が拭えません。来季はもうちょっと打てるようになって、正捕手として一本立ちして欲しいです。ティー打撃の時には、正面からワンバウンドのボールを投げてもらっていました。バッティングの時に体が突っ込まないようにするためなのかな。

 選手は近くで見ると体がすごく大きいし、改めてプロ野球選手なんだなって感じました。こういう練習では、1球勝負の試合とは違って、たくさん選手のプレーが見られるので、この選手実はこんなにパワーがあるんだなとか、守備でこんなプレーもできるんだなっていうのを見たりすることができました。シーズンが近づくとピリピリした空気にもなるのかなと思うので、春季キャンプも見てみたいなって思いました。

 正直シーズンが終わって、選手たちはこの時期に何をしているんだろうという疑問があったりもしたんです。でも、お客さんたちが見ていないところで、選手たちは必死に努力しています。若い選手が中心の秋季練習でしたけど、これだけ魅力的な選手がたくさんいるんだから、来年以降期待できるなって感じましたね。

○奥山かずさ(おくやま・かずさ)1994年3月10日生まれ、青森県出身。小学4年から野球を始め、中学・高校ではソフトボール部に所属。2016年に「第1回ミス美しい20代コンテスト」で準グランプリを獲得し、本格的に芸能界へ。2018年にはスーパー戦隊シリーズ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」で女優デビューを果たし、注目を集めた。多くのドラマに出演する一方で、グラビア活動も精力的に展開している。(上野明洸 / Akihiro Ueno)