フランス・パリで開催されている「全仏オープン」の大会12日目をざっと総ざらいしよう。●木曜日の女子結果 準決勝2試合が行われ、ノーシードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)が第30シードのティメア・バシンスキー(スイス)を7-6(4) 3-…

 フランス・パリで開催されている「全仏オープン」の大会12日目をざっと総ざらいしよう。

●木曜日の女子結果

 準決勝2試合が行われ、ノーシードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)が第30シードのティメア・バシンスキー(スイス)を7-6(4) 3-6 6-3で、第3シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)は第2シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を6-4 3-6 6-3で下した。

●木曜日のミックスダブルス決勝

 第7シードのガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)/ロハン・ボパンナ(インド)が、アンナ レナ・グロエネフェルト(ドイツ)/ロベルト・ファラ(コロンビア)を2-6 6-2 [12-10]で倒して優勝した。

●スタッツ(統計)

 1983----これ以前にロラン・ギャロス(全仏)でノーシードの選手が決勝に進出した年。世界ランク47位のオスタペンコは、まさにこれをやってのけた。1983年の全仏ではノーシードからミマ・ヤウソベッツ(ユーゴスラビア/現スロベニア)が決勝に進み、クリス・エバート(アメリカ)に敗れた。

●コメント

「彼女はベイビーだけど、美しいベイビーなの」とバシンスキー。この日、20歳になったばかりのオスタペンコについて。バシンスキーもこの日、28歳になった。

●金曜日の展望

 第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)は10度目の全仏タイトルを目指している。これはオープン化以降の時代に、一つのグランドスラム大会で一選手が優勝した回数としては最多のものだ。彼は今季のクレーで18試合のうち17試合に勝ち、いいリズムで全仏に到達した。

 ナダルの準決勝の相手は第6シードのドミニク・ティーム(オーストリア)で、彼もまた前哨戦で2度決勝に進み、ナダルの前述の成績に唯一の黒星を手渡すなど、クレーでいくつかの成功をつかんで全仏に乗り込んできた。

 彼らの準決勝は金曜日のフィリップ・シャトリエ・コートの第2試合で、その前には、世界1位のアンディ・マレー(イギリス)と2015年全仏優勝者で、世界3位のスタン・ワウリンカ(スイス)が対決する。

 この準決勝は、ともに3度ずつグランドスラム大会で優勝した者同士の対決でもある。マレーは2012年全米、2013年、2016年ウィンブルドンで優勝、ワウリンカは2014年全豪、2015年全仏、2016年全米で優勝している。

 マレーは、ふたりの間の対戦成績で10勝7敗とリードしており、その中には昨年の全仏準決勝の4セットの末の勝利もある。

 マレーはここまでの5試合で3セットを落としているが、ワウリンカ、ナダル、ティームは、ここまでプレーしたすべてのセットを取っている。

●土曜日の女子決勝

 土曜日に行われる女子決勝は、ハレプ対オスタペンコの顔合わせとなった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「全仏オープン」大会12日目、女子シングルス準決勝でカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を破ったシモナ・ハレプ(ルーマニア)(撮影◎毛受亮介/テニスマガジン)