シフォンテク「ポーランドや世界のスポーツがより良い方向に向かうことを願っている」

ポーランドの女子世界ランク1位であるイガ・シフォンテクや男子世界ランク10位のフベルト・フルカチュが、11月22日に自身のSNSを更新。現ポーランドテニス協会会長による性的虐待があったという告発を受けて、関係当局の調査を求め、被害者を支援していくと綴った。

【画像】ポーランドテニス協会会長の性的虐待に「深刻な問題」と綴った女子世界1位シフォンテクのSNS

元テニス選手で現在ポーランドの国会議員を務めるカタジナ・コトゥーラ氏は、ポーランドメディア『Onet』のインタビューの中で、「彼は私の胸やお尻などを触った」と、かつてテニスコーチとして活動していた現ポーランドテニス協会会長、ミロスラウ・スクリプジンスキー氏から性的虐待を受けたと告発。

当時、スクリプジンスキー氏は、「選手たちを新たな高みへ導いてくれる存在だった」というが、「彼は私たちに触ったり、身体的な接触を求めるようになった」、練習中のミスに対して話があるという口実で自身のオフィスに招いて、「内側からドアに鍵をかけて私を痛めつけた」という。同メディアは10月31日にスクリプジンスキー氏が「選手や前妻、娘、義母に暴力をふるった」とする報告書も発表している。

なお、スクリプジンスキー氏は、この疑惑を否定。「コトゥーラの発言には真実でない情報がある」としている。

この件を受け、今年の全仏オープンとUSオープンを制した女子世界ランク1位で、ポーランド出身のシフォンテクは、被害者への支援を表明。“女子テニスのリーダー”として、「黙っているわけにはいかなかった」と自身のSNSで綴った。

「ポーランドテニス協会会長に関する記事は深刻な問題。運営組織は何が起きたかを調査すべきで、メディアが話を伝えた後でこの件に対処することを望む。この問題はあまりにも深刻で、人々の命と健康にかかわること。組織やジャーナリストの仕事をするのは私の役割ではない。私にできることは、スポーツ界や生活のあらゆる場面で、身体的暴力や精神的な虐待を受ける可能性がある場合に、助けを求めることを奨励すること。暴力に苦しむ人々を支援するホットラインや組織があるが、私の役割は助けが必要な時にそれを探すことであると思い出させる声となること。誰かが苦しんでいるのを目撃したら、声を上げて助けようとすることが重要なんだ」

「幸運にも私はそのような困難で恐ろしい状況を経験することなく、父がいかに賢くキャリアを管理してくれたかに感謝している。でも、すべてのアスリートが同じように自立できるわけではない。この問題が明らかになり、慎重かつ公正に解決されることで、ポーランドや世界のスポーツがより良い方向に向かうことを願っている」と述べている。

また、男子世界ランク10位でウィンブルドンベスト4などの成績を残しているフルカチュも被害者の支援を表明。「コーチや保護者は、誰に対しても権力や立場を使ってはいけない。スポーツ、それ以外の世界でもいかなる攻撃も非難され、罰せられる必要がある。スクリプジンスキー氏の報道に、関係当局が適切に対応することを望んでいる。僕は、虐待の被害者全員と立ち向かう」と綴っている。