あす土曜日、6月10日に熊本・えがお健康スタジアムで日本代表と対戦するルーマニア代表は、ヨーロッパの中堅国が競う今年の大会(ラグビーヨーロッパ・インターナショナルチャンピオンシップ)で長年のライバルであるジョージア代表に競り勝ち、7年ぶり…

 あす土曜日、6月10日に熊本・えがお健康スタジアムで日本代表と対戦するルーマニア代表は、ヨーロッパの中堅国が競う今年の大会(ラグビーヨーロッパ・インターナショナルチャンピオンシップ)で長年のライバルであるジョージア代表に競り勝ち、7年ぶりに優勝した難敵だ。ウェールズ出身の指導者、リン・ハウァルズ ヘッドコーチのもとで力をつけ、2015年のワールドカップではカナダ代表を下し、イタリア代表相手にも健闘した。現在の世界ランキングは16位(日本は11位)。

 主将は72キャップを持ち、フランスのコロミエに所属するミハイ・マコヴェイで、スピードと激しさを持ち味とするこのリーダーはNO8で日本戦に先発予定だ。FWは、同じくフランスでプレーするPRイオネル・バディウ、HOオタール・トゥラシュヴィリ、PRアンドレイ・ウルサケなどを擁し、スクラムを武器とする。リザーブのPRアレクサンドル・ツァルシュはプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)のセール・シャークスと2年契約を結んだばかりの選手で、控えも充実している。

 ハーフ団は経験豊か。SOフロリン・ヴライクはワールドカップ3大会(2007、2011、2015年)に出場してルーマニア代表史上最多の101キャップを誇り、テストマッチ819得点は世界でも歴代11位の記録である。

 外国出身選手も多く、先発のLOヨハネス・ファンヒールデンは南アフリカ生まれ。CTBのシオネ・ファカオシレアとポーラ・キニキニラウ、WTBフォノヴァイ・タンギマナはトンガ出身のパワフルランナーで、11番をつけるジャック・コブデンはイングランド出身。リザーブのSO/FBルーク・サモアはニュージーランド生まれで今年2月に代表デビューしたばかりの新戦力である。

 日本代表とルーマニア代表はこれまで5回対戦し、日本の4勝1敗。前回は2014年11月にブカレストでテストマッチをおこない、この試合も日本が勝ったものの18-13と接戦だった。ルーマニアは13年ぶりの日本戦勝利を目指す。

1.イオネル・バディウ  2.オタール・トゥラシュヴィリ  3.アンドレイ・ウルサケ  4.ヨハネス・ファンヒールデン  5.マリウス・アントネスク  6.アンドレイ・ゴルチオアイア  7.ヴィオレル・ルカチ  8.ミハイ・マコヴェイ(主将)  9.フロリン・スルジウ  10.フロリン・ヴライク  11.ジャック・コブデン  12.シオネ・ファカオシレア  13.ポーラ・キニキニラウ  14.フォノヴァイ・タンギマナ  15.サビン・ストラティラ

〔リザーブ〕
16.アンドレイ・ラドイ  17.コンスタンティン・プリスタヴィツァ  18.アレクサンドル・ツァルシュ  19.ヴァレンティン・ポパルラン  20.ヴラド・ニストル  21.トゥドレル・ブラトゥ  22.ルーク・サモア  23.イオヌツ・ドュミトゥル

▼ルーマニア代表来日メンバー(画像をクリックすると大きく表示されます)