11月20日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがカタールの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘をより深…

11月20日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがカタールの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘をより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。23カ国目は2大会連続出場となるモロッコ代表を紹介する。

◆モロッコ代表

監督:ワリド・レグラギ

主将:ロマン・サイス

予選成績:7勝1分け

W杯出場数:2大会連続6回目

W杯最高位:ベスト16

FIFAランク:22位

◆堅守速攻が売りのライオンズ

“アトラスの獅子”の愛称で知られるモロッコは、かつて日本代表でも指揮を執ったヴァイッド・ハリルホジッチ監督のもと、アフリカ予選ではわずか3失点という堅守を誇り、2大会連続の本大会を決めた。だが、規律をめぐって一部の主力選手らを外したことで関係が悪化し、8月に電撃解任。ワリド・レグラギ監督体制となり、トラブルの影響で代表引退を表明していたエース、ハキム・ツィエク(チェルシー)も再び招集されている。

決戦まで3カ月というタイミングでの指揮官交代は不安視もされていたが、その後の親善試合では2勝1分けと無敗。主軸の復帰がチームに好影響を与えただけでなく、ツィエクも直近のジョージア戦で見事なロングシュートを決めるなど、開幕へ向けて調子は上向きだ。

守護神にはセビージャで2019-20シーズンのヨーロッパリーグ(EL)を制し、2021-22シーズンにはラ・リーガでサモラ賞も受賞した“ボノ”ことヤシン・ブヌ(セビージャ)が君臨。モロッコ史上最高のサイドバックと称されるアクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン)も攻守で存在感を放っている。

エルヴェ・ルナール監督(現:サウジアラビア代表監督)が率いた前回大会は、イラン代表、スペイン代表、ポルトガル代表と同居し、未勝利でグループ最下位に沈んだ。ポット3以下の宿命か、今大会も難敵ぞろいの組に入ったが、目指すは1986年以来となる決勝トーナメント進出だ。

◆超WS的注目プレーヤー

GKボノ(セビージャ)

注目選手は絶対的な守護神であるボノ。大陸では頭1つ抜けるチームも、強豪ひしめくグループFでは我慢が必至。2021-22シーズンのラ・リーガ最少失点GKに掛かる期待は大きいだろう。アタッカー陣は揃っているだけに、ゼロで耐えた時間の分だけ、グループステージ突破の扉は近づいてくる。

◆登録メンバー

GK

1.ヤシン・ブヌ(セビージャ/スペイン)

12.ムニル(アル・ワフダ/サウジアラビア)

22.アフメド・レダ・タグナウティ(ウィダードAC)

DF

2.アクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン/フランス)

3.ヌサイル・マズラウィ(バイエルン/ドイツ)

5.ナイーフ・アゲルド(ウェストハム/イングランド)

6.ロマン・サイス(ベシクタシュ/トルコ)

18.ジャワド・エル・ヤミク(レアル・バジャドリー/スペイン)

20.アクラフ・ダリ(ブレスト/フランス)

24.バドル・バヌン(カタールSC/カタール)

25.ヤヒア・アッティヤト・アラー(ウィダードAC)

MF

4.ソフィアン・アムラバト(フィオレンティーナ/イタリア)

7.ハキム・ツィエク(チェルシー/イングランド)

8.アゼディン・ウナイ(アンジェ/フランス)

10.アナス・ザルリ(バーンリー/イングランド)

13.イリアス・シャイル(QPR/イングランド)

14.ザカリア・アブクラル(トゥールーズ/フランス)

15.サリム・アマラー(スタンダール・リエージュ/ベルギー)

17.ソフィアン・ブファル(アンジェ/フランス)

23.ビラル・エル・ハヌス(ヘンク/ベルギー)

26.ヤヒヤ・ジャブラヌ(ウィダードAC)

FW

9.アブデルラザク・ハムダラー(アル・イテハド/サウジアラビア)

11.アブデルハミド・サビリ(サンプドリア/イタリア)

16.アブデ・エザルズーリ(オサスナ/スペイン)

19.ユセフ・エン=ネシリ(セビージャ/スペイン)

21.ワリド・シェディラ(バーリ/イタリア)

◆グループステージ日程

11/23

《19:00》

vsクロアチア代表

@アル・バイト・スタジアム

11/27

《22:00》

vsベルギー代表

@アル・トゥマーマ・スタジアム

12/1

《24:00》

vsカナダ表

@アル・トゥマーマ・スタジアム