大谷翔平がWBCへの出場を明らかに…注目されるのは投手としての起用法 エンゼルスの大谷翔平投手は17日、来年3月に行われ…

大谷翔平がWBCへの出場を明らかに…注目されるのは投手としての起用法

 エンゼルスの大谷翔平投手は17日、来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場意思を明らかにした。栗山英樹監督に出場の意向を伝えたという。代表候補となっていた2017年大会は負傷で辞退しており、野球の世界一を決める戦いには初出場。大谷の出場は全世界から注目を集めそうだ。

 となれば気になるのは、メジャーでも唯一無二の“二刀流”でプレーする大谷の起用法だ。エンゼルスはペリー・ミナシアンGMが起用法に関わらず全面支援する姿勢を見せている。侍ジャパンの栗山監督と大谷は、日本時代に過去に例がなかった二刀流という道を共に歩いてきた。今回与える役割も注目されるが、大谷が今年10月の帰国時に語った言葉の中にヒントがありそうだ。

 大谷は10月18日に帰国し、羽田空港で記者会見を行った。その際WBC参加を前提とした質問にも答えている。

 大会に備え、調整を「例年のペースから早めたりするか」という質問には「中継ぎ・クローザーであれば例年どおり早める必要はないし、先発でいけと言われるなら60球、70球投げないといけないので、その分早めないといけない」と答えた。

 さらに「経験の少ない中継ぎとクローザーでの起用も想定しているのか」という質問に「そうですね。短期決戦なので、先発がどうのとかいうこだわりは特にない」と話している。

 先発での起用であれば、しっかり球数を投げられる体を作るために調整を早める必要があるが、リリーフならその必要はないというのだ。今季の大谷は、メジャー移籍後初の規定投球回に到達し166回を投げた。シーズンの疲れをしっかり抜き、なおかつ早めに始動できるかは未知数。投手としてはリリーフでの起用が“落としどころ”となる可能性がありそうだ。

栗山監督も吉井コーチも知る“クローザー・大谷翔平”の威力

 日本代表はかつて、2009年のWBCでダルビッシュ有投手が大会途中で先発からクローザーに回り、世界一という結果を手繰り寄せた前例がある。今回投手コーチを務める吉井理人氏(ロッテ監督)は、シーズン中と違うポジションでの投手起用について「配置転換はありはあり。でもやってみないとわからんからな……。凄いギャンブルになってしまう。いい先発投手がいいクローザーになるかといえばそうじゃない」と話している。ただ、大谷についてはクローザーの資質を感じているはずなのだ。

 大谷は日米通じてレギュラーシーズンで148試合に登板しているが、リリーフしたのは3試合だけ。ただ、リリーフで鮮烈な印象を残した試合がある。2016年にソフトバンクと戦ったクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦に「3番・DH」で先発し、9回にはマウンドへ。1回無失点でセーブを挙げた。日本人記録となる時速165キロを連発し、場内は熱狂の渦。チームはそのまま日本一まで上り詰めた。

 当時この起用を決めた栗山監督や吉井コーチの脳裏に、大谷の空気を変える力はきっと残っているはず。さらに大谷は、クローザー起用まで想定したかのような言葉を残している。

「さすがに先発で使うと言われていてクローザーでとなると、心の準備というか……。シーズン中を戦ってきて最後のポストシーズンでこうなるのとはわけが違うので、時期的なことも含めて、ある程度想定どおりのところでなければ難しいかなとは思う」

 準備する時間があれば、応える用意はある。クローザー・大谷翔平が世界を制圧することはあるのだろうか。(Full-Count編集部)