男子テニスのツアー最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会4日目の16日、 シングルスの予選ラウンドロビン・レッドループ第2戦の第2シードのS・チチパス(ギリシャ)と第4シードのD・メドベージェフの試合前…

男子テニスのツアー最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会4日目の16日、 シングルスの予選ラウンドロビン・レッドループ第2戦の第2シードのS・チチパス(ギリシャ)と第4シードのD・メドベージェフの試合前に、史上最年少で年間最終ランク1位が確定した19歳のC・アルカラス(スペイン)のトロフィー授与セレモニーが行われた。アルカラスはセレモニーで「すべてのハードワークは報われる」と語った。
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アルカラスは今季、世界ランク32位でスタート。2月のリオ・オープン(ブラジル/リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)でキャリア2勝目を飾ると、3月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)では大会史上最年少で優勝を飾った。
さらに、4月のバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)を制すと5月のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)ではR・ナダル(スペイン)N・ジョコビッチ(セルビア)A・ズベレフ(ドイツ)を破り、この大会でも史上最年少で優勝を果たした。
その後も安定した結果を残すと9月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で四大大会初優勝。その優勝と同時に自身初となる世界ランク1位の座に登り詰めた。
現在行われている最終戦NittoATPファイナルズに出場する予定だったアルカラス。しかし左わき腹の負傷により欠場し、5度のツアー優勝、マッチ57勝13敗の成績をおさめて今シーズンを終了している。
アルカラスの年間最終世界ランク1位は史上18人目。ジョコビッチ(7回)、R・フェデラー(スイス)(5回)、ナダル、A・マレー(イギリス)(1回)のビッグ4以外では2003年のA・ロディック(アメリカ)以来19年ぶりの快挙となった。
アルカラスのコメントが男子プロテニス協会のATP公式サイトに掲載され、「僕にとって、とても意味のあることだ」と語った。
「このトロフィー、世界No.1を獲得して多くの伝説的な選手たちとともにテニスの歴史に名を刻むことができるなんて。僕にとって最高の気分だよ」
「ここNitto(ATP)ファイナルズでプレーができないのは、少し残念。どうしてもここでプレーしたかったんだ。こういうことは、テニス人生で起こり得ること。でも同時に、この素晴らしいトロフィーを掲げられたことに本当に感謝しているんだ。素晴らしい成果だよ」
「すべてのハードワークは報われる。今日このトロフィーを掲げることができたのは、僕にとって信じられないことだ」
続けてアルカラスは左わき腹の負傷の状況について言及した。「回復はとても順調だ、回復はとても早い。できるだけ早く回復することに集中しているよ。1週間で怪我の具合はかなり改善されたと言える。来シーズンが始まる時には『準備万端、100パーセント』と言うつもりだ」

現在開催されているATPファイナルズについては「もちろん試合を見ているよ。全部ではないけど、家からたくさん見ている」とコメント。
「僕はいつも素晴らしい試合、素晴らしいレベル(の試合)を見たいと思っているんだ。ここでの試合は素晴らしいショット、素晴らしいラリー。こういう試合を見るのが好きなんだ。もちろんラファがいるから彼を応援する。スペイン人選手を応援しているけど、僕は素晴らしいテニスを応援しているよ」
Nitto ATPファイナルズの開幕時点では、ナダルとチチパスにも年間最終世界ランク1位の可能性が残っていたが、チチパスが1敗を喫し、ナダルは2戦2敗で予選敗退が決定したため、 アルカラスの1位が確定した。
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