2大会連続で第1ラウンド敗退が続く韓国代表…今大会の準備にも遅れ? 来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック…
2大会連続で第1ラウンド敗退が続く韓国代表…今大会の準備にも遅れ?
来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドを、日本と同じプールBで戦う韓国代表のイ・ガンチョル監督が「日本の戦力が強く心配だ」と口にしたと韓国紙「中央日報」が伝えた。今月の予定だったMLBオールスターチームの訪韓が中止となったこともあり、韓国代表の準備は遅れ気味。その現状を伝えている。
イ・ガンチョル監督はWBC代表監督の専任ではない。現在は指揮を執る韓国プロ野球KTウィズの秋季キャンプに参加中だ。同じプールBで戦う日本と豪州が強化試合を行うなど、各国が準備をスタートさせる中、韓国代表の立ち遅れを指摘する声も多い。
記事は韓国代表にとってのWBCを「喜びと痛みが共存する舞台と呼ばれる。栄光と傷のコントラストが大きかったからだ」と紹介している。2006年の第1回大会では米国を破るなどして4強。2009年には日本と決勝で熱戦を展開し、準優勝という結果を出した。この大会と前年の北京五輪金メダルをきっかけに、韓国プロ野球の人気も急上昇した。
ただ、2013年、2017年と最近の大会では1次ラウンド敗退が続いている。記事は「その点、来年3月に開かれる第5回WBCは、韓国野球の再起を狙える転換点だ」としている。イ・ガンチョル監督も中央日報の取材に「韓国野球の復興のため、必ず良い成績を出すようにする」と話している。
近く50人の予備エントリー選手を発表、韓国系メジャー参加も議論に
イ・ガンチョル監督はチーム構成について「技術委員会と議論を続けている。近いうちに50人の予備エントリーを発表する予定だ」とし「実力がはっきりしている選手でも、WBC期間のコンディションが最も重要だと思う。したがって、国を背負う選手がどれだけ体を作ってくるかがカギだ」と続けた。
特定選手への言及は「対戦国の戦力分析にヒントを与えてしまう」として避けたものの、「メジャーリーグでプレーする韓国系選手は話に上がっている」「捕手のエントリーは3人よりは2人。余ったカードは守備や代走要員で使う」と構想を進めている。韓国系選手としてはすでにカージナルスのトミー・エドマン内野手やレッドソックスのロブ・レフスナイダー外野手が参加に関心を示している。
「代表選手には、国を代表するだけの体をしっかり作ってくれと言いたい。また司令塔としては、沈滞した韓国プロ野球の復興のためにファンたちが納得できる『野球らしい野球』をしようと言いたい」と話すイ・ガンチョル監督。韓国代表の技術委員は、今月行われた日本の強化試合も視察しており、情報も伝えられているはずだ。その上で指揮官は「最初の目標は、当然ながら準々決勝ラウンド進出だ。日本の戦力が強く心配だが、第1ラウンドと第2ラウンドをうまく終えたあと、米国に渡ってできるだけ長く野球をしたい」と締めくくっている。記事はこの言葉を「冗談で抱負に代えた」と伝えているが、結果はどう出るだろうか。(Full-Count編集部)