男子テニスのツアー最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会2日目の14日にシングルスの予選ラウンドロビン・レッドグループの第2試合が行われ、第2シードのS・チチパス(ギリシャ)は第7シードのN・ジョコビッ…

男子テニスのツアー最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会2日目の14日にシングルスの予選ラウンドロビン・レッドグループの第2試合が行われ、第2シードのS・チチパス(ギリシャ)は第7シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に4-6, 6-7 (4-7)のストレートで敗れ、初戦白星スタートとはならなかった。
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Nitto ATPファイナルズは年間の獲得ポイント上位8名のみが出場できる大会。昨年は第3シードのA・ズベレフ(ドイツ)が第2シードのD・メドベージェフを6-4, 6-4のストレートで破り、2018年以来3年ぶり2度目の優勝を飾った。
今大会は4名ずつに分かれて行われる予選ラウンドロビン(総当たり戦)で上位2名ずつが準決勝に進出。勝ち上がった4名によるトーナメント戦でタイトルが争われる。
今回、2015年以来7年ぶり6度目の優勝を狙うジョコビッチと2019年王者のチチパスが初戦で激突。両者は12度目の対戦でジョコビッチの9勝2敗。直近では今月のロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)準決勝で対戦しており、ジョコビッチが6-3, 3-6, 7-6 (7-4)のフルセットで勝利している。
この試合の第1セット、第1ゲームでいきなりブレークを許したチチパス。リターンゲームでは1度もブレークチャンスを掴めず、先行される。続く第2セットでは互いにサービスキープが続きタイブレークに突入。2度のミニブレークを許し、1時間38分で力尽きた。
チチパスは今大会で予選ラウンドロビン3試合、そして準決勝と決勝の計5試合ですべて勝利すれば年間最終世界ランク1位で終えることができたが、この敗戦により可能性は消滅した。
男子プロテニス協会のATPはチチパスのコメントを掲載し「いつかあの場所(世界ランク1位)に到達できると信じている。正直、そんなに焦ってはいないよ。もちろん、今週中に実現できればそれに越したことはなかったけどね」と語った。
「僕はむしろ、長いマラソンを走り切るためにここにいるんだ。より大きな視野を持ち、より長い目で見ている。来年はいいテニスができるチャンスがたくさんあると思う。もし、それ(世界ランク1位)が実現すれば僕はとてもハッピーだし、国もハッピー、家族もハッピーになれるよ」
同日には第6シードのA・ルブレフが第4シードのメドベージェフを6-7(7-9), 6-3, 7-6(9-7)の逆転で破り、同大会で初の予選突破に向けて白星スタートを切った。
予選ラウンドロビンの組み合わせ、勝敗結果は以下の通り。
【グリーングループ】
R・ナダル(スペイン) 0勝1敗
C・ルード(ノルウェー) 1勝0敗
F・オジェ アリアシム(カナダ) 0勝1敗
T・フリッツ(アメリカ) 1勝0敗
【レッドグループ】
S・チチパス 0勝1敗
D・メドベージェフ 0勝1敗
A・ルブレフ 1勝0敗
N・ジョコビッチ 1勝0敗
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