12球団最下位の楽天・西口はパ最多タイ61登板、セ最下位のDeNA佐野は打率3割クリア 今秋に行われた「プロ野球ドラフト…

12球団最下位の楽天・西口はパ最多タイ61登板、セ最下位のDeNA佐野は打率3割クリア

 今秋に行われた「プロ野球ドラフト会議 supporeted by リポビタンD」では支配下で69人、育成で57人の126人が指名された。1年目から活躍する選手はごく一部で、ドラフトの成果が分かるのは5年後とも言われる。今から6年前に実施された2016年ドラフト組ではオリックスの山本由伸投手(ドラフト4位)をはじめ上位指名でない選手たちが躍動した。ピックアップしていきたい。

 12球団最下位指名だったのが楽天10位の西口直人投手。今季は中継ぎとして初の開幕1軍入り。リーグ最多タイ61試合登板して4勝0敗30ホールド、防御率2.26をマーク。大阪府立山本高、甲賀健康医療専門学校から全12球団の支配下指名87人中、最後の指名となったが、6年目の今季は自己最速156キロと進化を遂げた。

 2016年ドラフトでセ・リーグ最下位指名だったのがDeNA9位・佐野恵太外野手だ。キャプテン3年目の今季は3年連続で打率3割(.306)をクリアし、161安打で最多安打のタイトルを獲得。22本塁打、72打点と主軸として3年ぶりのクライマックスシリーズ進出に貢献した。

オリックス山崎颯はドラフト6位指名、鷹4位・三森はレギュラー奪取

 下位指名選手の活躍も目立った。中日5位の藤嶋健人投手は昨季48試合登板し、今季は自己最多50試合登板。2勝1敗10ホールド、防御率2.13をマーク。ドラフト時は打者として注目されたが、中継ぎ投手として地位を築いた。楽天9位でプロ入りした高梨雄平投手は2020年途中から巨人でプレー。今季は59試合、2勝0敗25ホールド、防御率2.14をマークした。YouTubeチャンネル「たかなしきっちん」も、すっかりお馴染みとなった。

 1位で山岡泰輔投手、4位で山本由伸投手を指名したオリックスは6位で山崎颯一郎投手を獲得した。今季はシーズン終盤からリリーフに転向。ポストシーズンでは自己最速160キロを武器に勝利の方程式に入り、26年ぶりの日本一に貢献した。侍ジャパンの強化試合メンバーにも選出され、「吹田の主婦」は大きな話題となった。

 2016年ドラフト1位で最多5球団競合した田中正義投手を獲得したソフトバンクは、4位で三森大貴内野手を指名した。田中は今季5試合登板にとどまったものの、球団の支配下指名では最下位だった三森は「1番・二塁」で今季の開幕スタメンを奪取。左手骨折で約1か月の離脱があったものの、自己最多102試合出場、打率.257、9本塁打、36打点20盗塁をマークした。日本ハム8位の玉井大翔投手は今季50試合登板、1勝1敗19ホールド、防御率3.35。2018年から5年連続で40登板をクリアした。(Full-Count編集部)