先代ジョージ・スタインブレナーなら「理解していたことだ」 名門ヤンキースは、松井秀喜外野手がワールドシリーズMVPとなる…
先代ジョージ・スタインブレナーなら「理解していたことだ」
名門ヤンキースは、松井秀喜外野手がワールドシリーズMVPとなる大活躍を見せた2009年以来、13年にわたって世界一の座から遠ざかっている。1990年代末のエースで、通算194勝を挙げたデビッド・コーン氏が、自身のポッドキャスト番組「Toeing the Slab」でこの理由を指摘した。地元メディア「NJ.com」が伝えている。
記事によればコーン氏は「(かつてのオーナー)ジョージ・スタインブレナーがまだ生きていれば、13シーズンも世界一から離れるのは避けられたと感じている」のだという。
そう考える理由は、今季のポストシーズンにあった。もしかしたらヤンキースに“いたかもしれない”スターたちの躍動を、コーン氏は下唇を噛みながら見ていた。
13年総額3億3000万ドル(約458億円)のブライス・ハーパーはフィリーズをワールドシリーズに導き、2019年春に10年総額3億ドル(約416億円)でパドレスと契約したマニー・マチャドは地区シリーズでライバルのドジャースを撃破した。さらに39歳になったジャスティン・バーランダーがトミー・ジョン手術から復帰し、再びアストロズのワールドシリーズ制覇に貢献。サイ・ヤング賞の有力候補となるシーズンを送った。
現在ヤンキースの共同オーナーを務めるハル・スタインブレナー氏やブライアン・キャッシュマンGMは「この3人の誰も獲得しなかったことで、今印象が悪くなっている」と記事は指摘する。2017年夏にバーランダーをトレードで獲得せず、2018年オフにはハーパーとマチャドの獲得も見送ったことに対して、コーン氏は「ハーパーを獲得できたはずなのに、なぜそうしなかったのか?」と自問自答するようにポツリ。その後スタントンやコールの加入があった側面はあるが、「これらの話が持ち出されるのは仕方がない」としている。
かつてのヤンキースはどこに…「球団の哲学が完全にひっくり返された」
さらに「彼らは、ニューヨークが熱中するようなスターだ。それは、ジョージ・スタインブレナーなら理解していたことだ。ファンは彼らのために球場へ足を運ぶだろう。スーパースターパワーだ。『レジー・ジャクソンモデル』だ」と、かつての主砲と、ヤンキースが大物獲得に動いた時代を懐かしむ。
コーン氏に言わせれば、今のヤンキースは「球団の哲学が完全にひっくり返された」のだという。大物の獲得に動かなくなったチームに「今ファンが疑問を投げかけている。理解できるね」と続けた。
もちろん、チームの側の事情もコーン氏は指摘。ハーパーやマチャドの獲得に動かなかったのは、その前年により高額なジャンカルロ・スタントンを獲得していたからだとした。コーン氏は「どちらの決断がよかったのか、この先も、比較され続けるだろう。そういう風に考えてしまうのが、ファンというものなんだ。あれは、正しい選択だったのかそうでなかったのか……」と、古巣の変化を見つめている。(Full-Count編集部)