12日、元浦和レッズの阿部勇樹さんの引退試合が行われた。他ではなかなか見られない試合となり、感動の声が広がっている。 …
12日、元浦和レッズの阿部勇樹さんの引退試合が行われた。他ではなかなか見られない試合となり、感動の声が広がっている。
阿部さんは2021年シーズン、長いキャリアに終止符を打った。20年以上に及ぶ、素晴らしい足跡を残してスパイクを脱いだ。
ジェフユナイテッド市原(現市原・千葉)のユースに所属していた1998年にJリーグでデビューを飾り、高校3年生だった翌99年にはトップチームの主力としてプレー。イビチャ・オシム監督に21歳でキャプテンに指名されると一気に殻を破り、日本代表でもプレーするようになった。2007年には浦和レッズに移籍し、実質2部ながらレスターの一員としてイングランドでのプレーも経験。2010年の南アフリカ・ワールドカップでも主力としてベスト16進出に貢献した。
その日本サッカー全体の功労者のため、12日に最終所属先である浦和が引退試合を行ったのだ。これまで共にプレーした選手たちとボールを通じて気持ちを交わし、最高の時間を過ごした。
その中でも、飛び抜けて最高なつながりがあった。息子たちとの共演である。
浦和OBによる「URWA ASIAN KINGS」が、ジェフ千葉や日本代表などでのチームメイトからなる「JEF・JAPAN FRIENDS」との対戦で、新鮮な風を吹き込んだ。URWA ASIAN KINGSが4-2としていた後半23分のことである。なんと、長男の湧心選手と、涼雅くんが交代出場したのだ。
鈴木啓太さんとの交代でピッチに立った涼雅くんは、小学6年生。中盤に入ると相手にプレスをかけた場面やゴール前のシュートで、スタジアムの歓声を誘っていた。また、平川忠亮さんと交代で入った湧心選手は中学3年生。浦和のアカデミーでプレーする実力を披露した。
湧心選手は、後半25分には右サイドから惜しいクロス。その2分後には、ペナルティーエリア右でCKを獲得し、自らキッカーを担った。
■にやけるパパ勇樹
CKの場面、ゴール前に入る”パパ”は、にやけを隠しきれずに歩を進める。愛する湧心選手が蹴ったCKではニアに入り、鋭くヘッド。惜しくもサイドネットを揺らすのみだったが、スタジアムからは大歓声が上がった。阿部氏も、うれしそうに頭をかいていた。
この場面に、ファンも胸熱を隠せない。
「息子と引退試合なんていいなー!」
「引退試合で親子共演だなんて」
「こんなこと出来る親子って幸せだろうな」
「息子さんめちゃくちゃ良いキック」
「蹴り方同じで草」
「いいキック! お父さん譲りなんだね」
「蹴る前の動作が親子そっくりなのよ」
「蹴る前の腰に手を当てる仕草までそっくりやな」
「これで中学生は雰囲気出とるな(笑) お父さん決めないと!笑」
最高を越える“最幸”な引退試合。思いは、次代へとつながれていく。