WRCラリージャパンで、競技中に一般車が進入するという重大インシデントが発生したSS4。競技走行中にこの想定外の場面に遭遇したエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)は編集部の取材に対して、この時の状況を次のように語って…

WRCラリージャパンで、競技中に一般車が進入するという重大インシデントが発生したSS4。競技走行中にこの想定外の場面に遭遇したエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)は編集部の取材に対して、この時の状況を次のように語っている。


エミル・リンドホルム(EL):まずはブリーンがクラッシュした。僕らは、彼らがOKサインを出しているか確認しなくてはならなかったので、一度、止まらなくてはならなかった。そこから2〜3km後、ステージ上に一般車がいた。僕たちラリードライバーの方に向かってきた。サミ・パヤリが止まったので、自分たちも止まった。実は僕たちは、その一般車がステージを出ようとしているのが見えていた。

Q:その一般車の走行速度は速かったか。その時点ですでに赤旗が出ていたのか。
EL:赤旗は出ていなかった。僕は高速で走っていたが、そこで一般車が見えた。ステージに貼られているテープをくぐって、ステージを出るところだった。

Q:そこにはマーシャルはいなかったのか?
EL:いなかった。

Q:そのクルマは反対方向から走って来たのか。
EL:そうだ。

このジャパンではWRC2に参戦しているリンドホルムは、現在選手権争いで2番手につけており、タイトル獲得に向けた重要な局面を迎えている。この一件では幸いにも事故や負傷者はなく、リンドホルムは部門3番手と、タイトル獲得圏内でこの日を走り終えている。