13日に阪神競馬場で行われるエリザベス女王杯(GI、芝2200m)の「血統傾向」を分析する。2020年の牝馬三冠で復活が…

13日に阪神競馬場で行われるエリザベス女王杯(GI、芝2200m)の「血統傾向」を分析する。

2020年の牝馬三冠で復活が期待されているデアリングタクトや、秋華賞で好位から抜け出しGI初制覇を飾ったスタニングローズ、前走牡馬相手のオールカマーで待望の重賞初制覇のジェラルディーナ、秋華賞2着から参戦のナミュールら、牝馬の頂上決戦に見応えのあるメンバーが揃った。

ここでは、血統データから読みとくエリザベス女王杯の推奨馬を紹介する。

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■阪神芝2200mは欧州の血から

今年も、京都競馬場改修工事による開催変更のため、京都ではなく阪神で開催される。そのため、2017年以降に行われた阪神芝2200mの重賞レース、つまり宝塚記念の過去6回と、エリザベス女王杯、京都記念のそれぞれ過去2回における種牡馬成績は以下の通り。

図を見てみると、バゴ、マルジュ、タヴィストックなど欧州の種牡馬が名を連ねているように、欧州の血を併せ持つ馬の好走が目立つ。母系をみても、母父サドラーズウェルズ系から今年の宝塚記念を制したタイトルホルダーや昨年の宝塚記念を7番人気で2着に入ったユニコーンライオン、昨年のエリザベス女王杯を7番人気で2着だったステラリアといった好走馬を出しているように、欧州の血に要注目。

対してディープインパクト産駒は最多の38頭出走しているが、勝利したのは2021年の京都記念を1番人気で勝利したラヴズオンリーユーの1度のみ。複勝率も13.2%と好走確率は低く期待値は低い。今年のディープインパクト産駒は除外対象馬含め2頭登録されているが、軽視でいいだろう。

このように欧州の血が活躍している理由はコース形態とレース展開にある。阪神芝2200mは直線の短い内回りで2度の急坂があるコース設計。急坂を2度超えるタフなコースのためパワーが必要。また、スタートしてから1コーナーまで500m以上の距離があり、上のクラスになればなるほどテンが早くなり緩みの少ないスタミナの消耗戦になりやすい。よって瞬発力を武器とするディープ産駒よりも持久力のある欧州の血が浮上してくるのだろう。

今回は欧州の血を濃く持つ馬から2頭を推奨馬としてピックアップしたい。

1頭目は、ハービンジャー産駒のナミュール。前走の秋華賞は5カ月ぶりの出走となったが、好位から抜け出したスタニングローズに半馬身差及ばずの2着。同世代では間違いなくトッププラスの実力馬で、戦績も桜花賞10着→オークス3着→秋華賞2着と着実にGI制覇に近づいていると言えそう。

今回は中2週と間隔を詰めて使われること、そして初めての古馬戦となる点がポイントとなるが、父ハービンジャー×母父サンデー系の牝馬が前走から中2週以内に阪神の芝レースに出走すると【8.7.11.65】(勝率8.8%、連対率16.5%、複勝率28.6%/単回収値109)。なかでも3歳以上戦に限ると【3.4.2.24】(勝率9.1%、連対率21.2%、複勝率27.3%/単回収値247)と今回の条件で強さを発揮している。阪神実績も豊富でここでは期待大だ。

2頭目にはミッキーアイル産駒のピンハイをピックアップする。ディープインパクト系ではあるが、父は欧州血統が色濃い配合であり、自身の母は凱旋門賞馬・トニービンを有する血統構成。秋華賞を除外されてしまったが、同日の10R・西宮Sに出走すると抜群の瞬発力を使って差し切り勝ち。秋華賞に出走していたらどのような走りを見せていたのかと思わせる完勝ぶりだった。

また、父ミッキーアイル×母父ノーザンダンサー系の牝馬が芝の古馬混合戦に出走すると【6.1.3.9】(勝率31.6%、連対率36.8%、複勝率52.6%/単回収値91)と、高い勝率を残している。特に、キャリア10戦以内だと【5.1.3.6】(勝率33.3%、連対率40.0%、複勝率60.0%/単回収値104)と非常に高い勝率をマーク。キャリアが浅いうちから古馬戦で活躍している血統データからも、いきなりの古馬GIとは言え、立ち回り次第では通用しそうで推奨したい。

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文●中井達也(SPREAD編集部)