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前回、「骨美人」として、健康な骨を作るために大切な栄養素についてご紹介しました。
今回は、そんな骨のケアに効果的な、顔周りの体操についてお伝えします。
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そもそもなぜ、健康な骨を作るために顔周りの強化が必要なのでしょうか。
私たちは食べ物から栄養素を吸収していますが、その栄養素をきちんと吸収するためには、噛むということがすごく大切になり、同時に飲み込む作業もしています。
ところが、年齢を重ねるごとに、「うまく噛めない」「ほっぺたを噛んでしまう」「飲み込みづらい」「むせる」ということが突然できなくなってきます。
そうなった際に、1番低下してくるのが、舌のポジションなのです。「低位舌」といって、通常よりも舌の位置が下がってしまうことにより、咀嚼や飲み込みがしづらくなってしまいます。これは、姿勢の悪さから起きてしまいます。
通常は、口を閉じた際に、前歯の裏に舌がベタ付きしていて、口を閉じた際に、上下の歯の間が3-4cm空いた状態が、ベストとなります。
ところが、姿勢が悪く前傾した状態になると、上下の歯がくっついてしまいます。加えて、気道が狭くなり、飲み込みづらくもなってしまうのです。
ですので、咀嚼は大切ではありますが、しっかりと姿勢を正した状態で行うことに意味があるのです。
ではここで、正しい姿勢で咀嚼をするためのいくつかのポイントをご紹介します。
①食事前に深呼吸を意識する
姿勢を正し、鼻からできるだけ息を吸い、胸郭を広げます。
そして、口を細くしながら吐くと胸郭を広げたまま肩だけを落とすことができます。
これだけでも姿勢がすごく整いますので、食事前に一度深呼吸を行うと良いでしょう。
②舌の体操を行う
まずは姿勢を正します。自分の口の中を時計だと意識し、自分の舌先を上唇の下、12時の位置に入れます。
次に、前歯の裏側に舌先を当てます。この時、口は少し開きましょう。
そして、舌を上顎に押し付けて、奥歯でカチンと噛みます。これを12時まで1周行いましょう。
これを行うだけで、機能的な舌ポジションを意識することができ、舌を動かすことで、唾液もたくさん出てきます。
実はこの唾液はすごく大事で、この唾液が食材に絡まれば絡まるほど、唾液中にある唾液酵素により活性化作用を伴うことでアンチエイジングにもつながってきます。
なので、骨を強くするだけでなく、お肌も綺麗になりますよ。
今回は、健康な骨を作るために必要な栄養素をきちんと吸収するべく、その基となる口周りの強化やエクササイズについてご紹介しました。
是非、食事前や空いている時間に試してみてくださいね。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文:女性医療クリニックLUNA]