男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は5日、シングルス準決勝が行われ、第8シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)は世界ランク18位のH・ルーネ(デンマーク)に4-6,2-6のストレートで…

男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は5日、シングルス準決勝が行われ、第8シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)は世界ランク18位のH・ルーネ(デンマーク)に4-6,2-6のストレートで敗れ、「ATPマスターズ1000」初の決勝進出とはならなかった。試合後には悔しさを口にするも、約1カ月間でツアー3週連続優勝を果たし、マッチ16連勝を飾った充足感も同時に語った。
>>ルーネ、ジョコビッチらパリマスターズ 組合せ<<
10月のユニクレジット・フィレンツェ・オープン(イタリア/フィレンツェ、ハード、ATP250)、ヨーロピアン・オープン(ベルギー/アントワープ、室内ハード、ATP250)、前週のスイス・インドア・バーゼル(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)と3週連続でツアーを制覇し、13日開幕のNitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)への出場権も手にした好調のオジェ アリアシム。この試合まではマッチ16連勝中と「敵なし」の状態で勝ち進んできた。
準決勝はスイス・インドア決勝でも対戦した19歳のルーネ。前週は1度もブレークを許さずタイトルを獲得したものの、この日は逆に1度もブレークポイントを握ることができずに完敗を喫した。
男子プロテニス協会のATP公式サイトには17試合ぶりの敗北と3週連続優勝の意味について語っている。
「今日(準決勝)も明日(決勝)も勝っていれば、天国にいるような気分だったろうね。でも、僕は自分のキャリアを通じて常に失敗から教訓を引き出そうとしてきた。最近の全米オープンの時も言ったけど、序盤で負けてしまってがっかりしたけれど、それをプラスに変えることができたんだ」
「連勝が終わったね。良かったことが終わってしまったんだ。明日からはトリノに集中するよ。ルーネのプレーはとても良かったから、彼を褒めないといけないと思う。彼は僕のゲームの弱点を暴いたようなもの。あれほどアグレッシブで、あれほどハードで、あれほどディープなプレーをするプレーヤーは見たことがないし、プレーしたこともないんだ」
「自分のゲームプランを確立し、いい気分で2、3ポイント続けてプレーすることができなかったことが露呈してしまったんだ。フォアハンドで完全に負けたとは言えないけど、もちろん重要なミスや簡単なフォアハンドをミスすることはあったし、第2セットの最初も、数回のミスでブレークされてしまった。でも、彼のプレーのせいで僕のゲームのいくつかの部分がうまくいかなかったんだ」
最後にオジェ アリアシムはルーネの躍進について口にした。ルーネは今年1月に初めてトップ100に入ると、そこから急上昇。今大会の決勝で対戦するN・ジョコビッチ(セルビア)に勝利すれば次週の世界ランキング更新でトップ10に入ることが決まっている。
「僕は驚いているし、彼の素晴らしいランキングの上昇に脱帽だよ。今シーズン、彼はとてもいいプレーをしていた。非常に厳しい局面もあったけど、それは若い選手としては普通ではない。ストックホルムやバーゼルでは、決勝に進出することができている。この年齢で、とても信じられないこと。彼はまだツアーにあまり出ていない。彼は特別だから、脱帽だよ」