2022年10月29日(土)、30日(日)の2日間、東京都の B-PUMP OGIKUBO にて “世界最高峰クライマーを招聘したチャンピオンシップ”、「THE 1 – GIVE IT EVERYTHINGsupported by adid…

2022年10月29日(土)、30日(日)の2日間、東京都の B-PUMP OGIKUBO にて “世界最高峰クライマーを招聘したチャンピオンシップ”、「THE 1 – GIVE IT EVERYTHING supported by adidas TERREX –」が開催された。 国内トップレベルの選手をはじめワールドカップ常連の海外選手も参加し、優勝賞金は100万円——。間違いなく最高峰のレベルの中、「THE 1」のトップを目指して各選手が激戦を繰り広げた。

MENS 決勝


緒方良行 / photo by 8611 Inc.

決勝は男女ともにDAY 1の予選から勝ち上がった選手、そしてDAY 2から参戦の招待選手によって争われた。多くのトップ選手が名を連ねる中、決勝に進んだのは川又玲瑛(B-PUMP)、渡部桂太、安楽宙斗、緒方良行(B-PUMP)、藤井快、百合草碧皇の6名。4分×4課題のワールドカップ決勝方式で行われた。

男子は第1課題、1番手の百合草碧皇が一撃で課題をクリア。さらに続いて全選手が完登し勢いを見せた。

第2課題では多くの選手が苦戦を強いる姿が見受けられた中、予選1位通過の川又玲瑛が唯一の完登。勢いよく課題を登り、他の選手に差をつける形となった。

第3課題も難関の課題が続く中、DAY 1の予選から勝ち抜いてきた渡部桂太が完登し会場を沸かせる。しかしまたしても川又が圧巻のパフォーマンスを魅せる。多くの選手が苦しんだ課題を正確に登り切り一撃、優勝を大きく手繰り寄せた。


川又玲瑛 / photo by 8611 Inc.

最終課題では選手たちも疲れが見え始める。5番手の選手までは時間内に課題をクリアできずに誰しも課題をクリアするイメージが浮かばない中、やはり最後は川又が仕留めた。順調に高度を上げ、誰も登りきることが出来なかった課題をまたしても一撃でクリア。多くの観客の歓声と共に「THE 1」初優勝を決めた。

WOMEN’S 決勝

女子決勝に進んだのは小池はな、大河内芹香、菊池咲希、青柳未愛、野中生萌、森 秋彩の6名。世界のトップ戦線で活躍する森 秋彩や野中生萌を筆頭に実力者が揃いハイレベルな戦いが展開された。


野中生萌 / photo by 8611 Inc.

第1課題では大河内、菊池、野中の3名が完登で幸先よくスタートを決める。

第2課題では課題の難易度が高く時間内に攻略できる選手が減る中、菊池と森の2名が完登。世界の舞台でも大活躍を見せる森は、正確な登りで優勝候補筆頭の実力を見せつけた。

第3課題では大河内が一撃、菊池・野中も完登、そして森も一撃で課題を仕留める。男子と同時進行で競技が進む中で、多くの完登者が出た女子には観客の視線やカメラが向けられ注目が集まった。

優勝者が決まる最終課題では1番手の選手から攻略に苦しむ中、大河内が課題をクリア。
更に5番手で登場した野中は難関の最終課題を一撃で仕留めた。これで野中は優勝争いで一歩先に出たが、最終的な結果は6番手の森 秋彩にゆだねられた。


最終課題を一撃の野中生萌 / photo by 8611 Inc.

観衆の視線と声援が森に集中する中、最終課題に時間いっぱいまで挑んだ森は課題を攻略できずに競技終了を迎えた。この結果で最終的に野中が優勝を決め、2位には菊池、3位に大河内が入った。

代表 宮澤克明 コメント

この「THE 1」は一回目の開催なのですが、国内のトップ選手はもちろん海外からも選手が参加してくれたことはとても良いスタートになったと思います。「THE 1」は名前が示す通り世界最高峰の舞台になって欲しいという願いを込めて大会を作りました。でも一番は「GIVE IT EVERYTHING」とサブタイトルにあるように、一番を目指す過程でクライマーとして成長して得た経験や出会いなどが選手にとって一番得るものになって欲しいという想いを込めています。THE 1をはじめ、THE NUMBERはクライミングカルチャーと共に歩いていきたいと思っています。僕の世代でクライミングカルチャーというものをより大きくして、後輩たちの世代にもより多くの物を残して行きたいと思っています。

MENS 優勝 川又玲瑛 コメント


photo by 8611 Inc.

優勝した率直な感想を教えてください

予選から自分の登りが出来て、決勝でも気持ちよく登ることが出来たので凄く楽しかったです。

先日の盛岡でのW杯を踏まえて意識したことはありますか

盛岡大会自体が久しぶりの大会だったので4分間の使い方だったり出力の計算だったり、学ぶことが多くあったのでそれは今回に活かせたのかなと思います。

この「THE 1」を通して大会全体の印象はどうでしたか

THE 1の大会に出ることが決まった時点ですごく楽しみにしていましたし、実際にやってみて舞台もカッコいいものを用意して頂いて楽しかったです。またこういった部隊があれば嬉しいなと思います。

WOMEN’S 優勝 野中生萌 コメント


photo by 8611 Inc.

優勝した率直な感想を教えてください

素直にTHE 1という一番を決める大会で優勝できて嬉しいです!

先日の盛岡でのW杯を踏まえて意識したことはありますか

先週はコンバインドという事もあり体力的にかなり疲れた試合だったので、今大会に向けてはなるべくリラックスしてリフレッシュを念頭に置いて過ごしていました。

この「THE 1」を通して大会全体の印象はどうでしたか

私はクライマーとして凄い良い大会だと思います。クライミングをやる人の中でも色んな層がいると思うんですけど、このTHE 1では前線で戦っている選手がいっぱい出ている中でクライミングシーンが身近で見れて感じられることは面白いと思うしこれからもっと盛り上がっていくと思います。

大会結果

MENS
1位:川又玲瑛
2位:渡部桂太
3位:緒方良行

WOMEN’S
1位:野中生萌
2位:菊池咲希
3位:大河内芹香

The post 世界最高峰のクライマーが集結!「THE 1」にて男子・川又、女子・野中が優勝 first appeared on FINEPLAY.