フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日~6月11日/クレーコート)の女子シングルス4回戦で、第3シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)と第5シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が勝ち上がり、準々決勝で対決することに…

 フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日~6月11日/クレーコート)の女子シングルス4回戦で、第3シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)と第5シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が勝ち上がり、準々決勝で対決することになった。両者は全仏前哨戦のローマ決勝で対戦し、4-6 7-5 6-1でスビトリーナが勝っている。

 過去4回のクレーでの対戦で、ハレプは一度もカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)を破ったことがなかった。しかしこの日のハレプは、フィリップ・シャトリエ・コートでスアレス ナバロを6-1 6-1で倒すことにより、その問題を鮮やかに解決した。

「非常に厳しい試合を予想していたの」と、2014年全仏準優勝者のハレプは言った。「私は彼女をベースライン後方にくぎ付けにすることに成功した」。

 一方、スビトリーナはスザンヌ・ランラン・コートで予選勝者のペトラ・マルティッチ(クロアチア)に4-6 6-3 7-5で挽回勝ちした。

 世界290位のマルティッチは、第3セットで5-2とリードし、続くスビトリーナのサービスゲームでも2ポイントを先取した。しかし、スビトリーナはそこから奮起してサービスをキープ。マルティッチは5-3から自分のサービスゲームを迎えた。

 ところが、第3セットの出だしに背中の治療が必要だったスビトリーナは、そこでブレークを果たし、その少しあとには、2回目のマッチポイントをものにしたのである。最後のポイントはマルティッチのバックハンドのミスだった。

「今日、ペトラは驚くべきテニスをプレーした。彼女は本当にうまくボールをとらえていたわ」とスビトリーナ。「第2セットでカムバックすることができて本当によかった。応援してくれた観客たちのおかげだわ。彼らは私に戦うためのエネルギーを与えてくれたの」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「全仏オープン」4回戦でペトラ・マルティッチ(クロアチア)を破ったエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)(撮影◎毛受亮介/テニスマガジン)

【ハイライト】カルラ・スアレス ナバロ vs シモナ・ハレプ/4回戦