ライトフライ級ダブル世界戦の前日計量 ボクシングのWBO世界ライトフライ級2位・岩田翔吉(帝拳)は、11月1日にさいたまスーパーアリーナで王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に世界初挑戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)す…

ライトフライ級ダブル世界戦の前日計量

 ボクシングのWBO世界ライトフライ級2位・岩田翔吉(帝拳)は、11月1日にさいたまスーパーアリーナで王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に世界初挑戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)する。10月31日には都内のホテルで前日計量に臨み、岩田はリミットを100グラム下回る48.8キロ、ゴンサレスは48.9キロで一発パス。恒例のフェイスオフでは42秒もにらみ合った。

 壇上に火花が散った。岩田とゴンサレスがフェイスオフ。始まった瞬間、王者がグイっとにじり寄った。互いの顔は数センチの距離。威嚇する王者に対し、ガムを噛む岩田はニヤつきながら受けて立った。30秒ほどで関係者から「もういいよ」と声が飛ぶ。スタッフが制止に入ったが、両者は離れようとせず。最後は手を引かれるような形で終わった。

 岩田は計量後に取材に応じ、「あとはやるだけ」と準備万端。「フェイスオフをして、ぶっ飛ばしてやるという気持ちになった」と臨戦態勢に入った。42秒は異例の長さだが、「いよいよやるべき時が来たなという気持ちを噛み締めていました」と最中の心境を明かした。

 相手の印象については「小さいなと。僕より小さいですよね」とチクリ。「リカバリーはいつも通り食事をする」と母の雑炊などで回復するという。

 一方、ゴンサレスはパンツを脱いで全裸で計量。関係者にボードを持ってもらい、下半身を隠しながら計量台に乗った。リミットでパスし、ドヤ顔でガッツポーズ。その後は通訳が報道陣を代表して質問し、コンディションについて「フィジカル的に良好だ」とコメントした。試合に向けては「自分のスタイルで戦う」と回答。短い応対だったため、通訳が追加でコメントを求めようとしたが、「ノーだ」と拒否したという。

 今回はダブルメインカードとして、WBC世界同級王者・寺地拳四朗(BMB)とWBA世界同級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が王座統一戦を行う。前日計量は寺地が48.6キロ、京口が48.8キロで一発クリア。10年ぶり2度目となる日本人同士の王座統一戦の舞台が整った。(THE ANSWER編集部)