中谷潤人が計量クリア ボクシングの前WBO世界フライ級王者・中谷潤人(M.T)が31日、11月1日にさいたまスーパーアリーナで行われるスーパーフライ級10回戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)に向け、都内のホテルで前日計量に臨ん…

中谷潤人が計量クリア

 ボクシングの前WBO世界フライ級王者・中谷潤人(M.T)が31日、11月1日にさいたまスーパーアリーナで行われるスーパーフライ級10回戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)に向け、都内のホテルで前日計量に臨んだ。同級転向初戦で51.9キロ、対戦相手のWBO3位&IBF4位フランシスコ・ロドリゲスJr.(メキシコ)は52.1キロで一発クリア。戦績は24歳の中谷が23勝(18KO)、29歳のロドリゲスJr.が36勝(25KO)5敗1分け。

 中谷は充実した表情を浮かべた。計量台に乗り、クリアを確信。両腕で力こぶをつくり、笑顔を見せた。リミットがフライ級から1.3キロ増えた減量が終了。「順調でした」と納得顔を浮かべ、次世代のモンスターとして期待値が高まる現状に感謝した。

「ありがたいですね。その期待に応えたい。そのために明日の試合でいいパフォーマンスを発揮したい。中谷潤人らしいボクシングスタイル。離れてもいいし、くっついてもできる引き出しをお見せできたら。組み立ては得意。そういう部分が出てくるかなと思います」

 元WBO&IBF世界ミニマム級統一王者のロドリゲスJr.は敗れはしたが、昨年9月に井岡一翔(志成)に世界挑戦して判定までもつれた実力者。この日は開場前に列をなす報道陣に「グッドモーニング!」と連呼しながら控室へ。直後、関係者に日本語を教わったのか、「オハヨウ!」と言いに戻ってきた。計量前でも余裕があったようだ。

ロドリゲスJr.が中谷の印象吐露「もっと大きいと思った」

 計量後は「調子はいい」と強調。中谷について「もっと大きいと思った。これならパンチが当たる」と明かし、「絶対に勝つ」と自信を見せた。

 中谷は相手について「低すぎず、ちょうどいい。大きくしてくると思うけど、僕も大きくなる」と説明。勝てば世界ランク入りする。井岡など活況を見せるスーパーフライ級で次の王者候補としての呼び声が高い。

「体重を落とす過程で負担が少ない。最後はつらいけど、ダメージがなく試合に臨めるので、キレが上がっているかなと思います。もちろん、そこ(2階級制覇)を目標にしているので、しっかりスーパーフライ級でチャンピオンになるために明日は勝ちます」

 今回はダブルメインカードとして、WBC世界同級王者・寺地拳四朗(BMB)とWBA世界同級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が王座統一戦を行う。前日計量は寺地が48.6キロ、京口が48.8キロで一発クリア。WBO世界ライトフライ級2位・岩田翔吉(帝拳)は王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に世界初挑戦。岩田は48.8キロ、ゴンサレスは48.9キロで一発パスした。(THE ANSWER編集部)