2010年以降1度も途切れず…今年は村松が中日2位 10月20日に行われたプロ野球ドラフト会議で、明大の村松開人内野手は…
2010年以降1度も途切れず…今年は村松が中日2位
10月20日に行われたプロ野球ドラフト会議で、明大の村松開人内野手は中日から2位指名を受けた。これで明大からの指名選手は実に13年連続となり、史上最長を更新した。2010年に荒木郁也内野手(阪神、2021年限りで引退)が阪神に5位指名されて以降、1度も指名選手が途絶えたことはない。しかもDeNA・佐野恵太外野手、楽天・島内宏明外野手、広島・森下暢仁投手ら、いまや球界を代表する選手も数多い。
明大は29日、神宮球場で行われた東京六大学野球秋季リーグで、立大1回戦に先勝。試合終了後、主将で二塁を守る村松は9日前のドラフト会議を振り返り、「(最長記録が)自分の代で切れるかもしれないと思っていたので、指名していただいて感謝しています」と胸をなでおろした。4人がプロ志望届を提出した中で、唯一人指名され“牙城”を守った格好だ。
隣に座る田中武宏監督は「村松にも、去年の丸山(和郁外野手、ヤクルト2位)にも、それを意識するな、と言ってきたのですがね……」と苦笑。「いろいろな大企業さんからも声が掛かっているので、そちらにも行ってほしいのが本音です」と冗談めかして語った。
それにしても、明大出身選手は多士済々だ。広島・野村祐輔投手、中日・柳裕也投手、森下らが1位指名に違わぬ活躍をしている一方、6位入団の島内、9位入団の佐野は下位指名からタイトルホルダーに這い上がった。
ミスが少なく完成度が高い即戦力、来年以降も候補がズラリ
オリックス・山崎福也投手が、普段は打席に立たないパ・リーグでプレーしているにも関わらず、今年の日本シリーズ第2戦で先制適時打を放つなど投打にわたる活躍を演じることができるのも、明大時代にDH制のない東京六大学で通算打率.264の打棒を振るった過去があるからこそだろう。
プロ1年目のヤクルト・丸山は、9月26日のDeNA戦で9回にサヨナラ適時二塁打を放ってチームのリーグ優勝を決め、一躍脚光を浴びると、日本シリーズでもヒット、盗塁をマークしている。
明大はこの日の立大1回戦で、打線がわずか1安打に抑えられながら1-0で勝ち切ったように、伝統的にミスが少なく接戦に強い。完成度の高い選手が多く、即戦力として使い勝手がいいと言われる。村松はそれを試合で証明してみせた。初回の攻撃で、楽天からドラフト1位指名された立大先発・荘司康誠投手(4年)から四球を選び出塁。1死後、荘司の2球連続暴投で三塁に進み、3番・宗山塁内野手(2年)の左前へポトリと落ちる適時打で決勝のホームを踏んだのだ。
故・島岡吉郎元監督の厳しい教えが時代を超えて浸透し、「根性が違う」と評する声もある。また、明大出身者は現在NPB随一の“勢力”を誇り、対抗できるのは亜大くらい。社会人を経由してプロ入りした選手、首脳陣やフロントを含めて、各球団に明大OBがいて、指名されやすい状況もあるのだろう。
2020年(DeNA1位指名の入江大生投手)以降の最近3年間は1人ずつの指名にとどまっているが、現在の3年生は人材豊富だ。村田賢一投手と蒔田稔投手の先発右腕2本柱、4番を打つ上田希由翔内野手がいて、来年の上位候補と目されている。2年生にも、遊撃のレギュラーに定着し今春打率.429で首位打者に輝いた宗山塁内野手が控えている。明大の連続指名記録は、まだまだ途切れる気配がない。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)