■シャフリヤール
【中間調整】2021年の日本ダービー。ゴール手前で単独先頭に立ち、ほぼ勝利を手中に収めていたエフフォーリアを首の上げ下げの差で差し切り世代の頂点に立った。その後国内では不完全燃焼な競馬が続いてしまったが、今年3月のドバイシーマクラシックでは、ここでも接戦を制して2つ目のGIタイトルを手中に収めている。続いてイギリスのプリンスオブウェールズSに転戦し、ここでは5頭立て4着。欧州独特の馬場がまったくフィットしなかったようで、この結果を受け凱旋門賞参戦プランは白紙に。今年の秋は国内専念で天皇賞・秋、ジャパンCの2戦で走る意向が陣営から示された。9月16日に栗東へ戻っており、以降丹念に乗り込まれている。9月中は坂路で心肺機能の土台を作り、10月に入ってからはCW併せ馬を組み込み、実戦感覚を養った。19日、福永騎手が騎乗したCW併せ馬では序盤かなり楽をさせたが、その分しっかり弾けて追走併入としている。
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【最終追い切り】1週前にCW併せ馬、レース当週は坂路で終い重点の併せ馬というのが東京遠征時のルーティン。今回もそれに従い、岩田望騎手を背に坂路で併せ馬をこなした。オープン馬カントルに取り付いて併走。相手にアオられ気味ではあったが、見せムチで気合いを入れられるとしっかり食らい付いて併入としている。
【見解】40日間ほど時間を掛け、まさにじっくりと乗り込まれている。それでも海外遠征の反動があるのか、気持ちが乗り切っていないような印象。1週前追いでは抜け出し掛けたところで気を抜いたようで相手の反撃を許したし、最終追いでもオープン馬相手だったとはいえ手応えで見劣ってしまった。仕上げの比重としてはどうしてもジャパンCに傾いている感は否めない。今回は騎乗しない福永騎手が中間に3週続けて稽古をつけており、陣営によれば「以前との感触の違いを確かめて欲しかった」との説明だが、これもジャパンCを見据えてのことかもしれない。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。
■天皇賞・秋2022 調教動画(シャフリヤール)
■藤原英昭調教師へのインタビュー













