オンライン座談会「JLPGA BRIGHTENER TALKS 2022」に参加 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は26日に「JLPGA BRIGHTENER TALKS 2022」を開催。女子高生を対象としたオンライン座談会で、JLP…

オンライン座談会「JLPGA BRIGHTENER TALKS 2022」に参加

 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は26日に「JLPGA BRIGHTENER TALKS 2022」を開催。女子高生を対象としたオンライン座談会で、JLPGAブライトナーの大里桃子、原英莉花、吉田優利の3選手が学生が抱える課題や悩みのリアルな質問に答えた。

 JLPGAは「女子プロゴルフの未来をもっと鮮やかに、もっと美しく輝かせるため」に、選手と協働し、ブライトナー制度を今年5月から発足。今回は社会貢献活動の一環として、ブライトナーに選ばれている大里、原、吉田の3選手が女子高生36人とのオンライン座談会に参加した。

 自己紹介を終えた3人は、早速Q&Aで質問に答えた。試合前日のルーティンについて、大里と原は「お風呂」を挙げ、「8時間は寝たい」(大里)、「6時間寝れば大丈夫」(原)と睡眠の重要性も語った。試合の日、朝起きてからについて吉田は「ご飯は1回で食べないようにしています。少ない量を何回かに分けて食べている」と明かした。

「自信を無くしてしまいそうなときはどうすれば良いか」の質問に、原はゴルフに関係ない本も含めた読書を挙げ「気分転換ですね。まずは落ち着きたい。脳をクリアにして、まだできるって自分に言い聞かせます」と回答。かつてパッティングのイップスになったという大里は「その時は、プライドを捨てました。ゼロからやり直す。成功体験を増やし、自分はできるんだという気持ちを取り戻します」と実体験を語った。

 試合中、上手くいかなくなったときの考え方について、吉田は「その気持ちをあえて次のホールに残しておきます。そこで爆発させる。次のホールでショットするときに、そのエネルギーを爆発させます」と、フラストレーションもパワーに変えていると語った。

 ドライバー飛距離を伸ばしたい学生からのトレーニングに関する質問には、飛ばし屋で知られる原は「飛ばすには振る力が必要です。基本的な練習ですが、素振りをします。素振りをすると、ボールに伝わるパワーが大きくなる」と答え、吉田も同調。「私も素振りをします。その時、息を止める。苦しいけど、振る力が上がるし、心拍数も上げることができます」とコツも伝授していた。

参加者からは感謝の声「凄く参考になる」「プラスに」

 質問コーナーの後、記念撮影にも応じた3人。最後に、それぞれ悩める高校生にメッセージを送った。大里は「プロになると楽しいこともあるけれど、辛いことのほうが多いです。高校生のときには、今できることを楽しんでほしい。話すのは苦手な方ですが、みんなとやり取りができてとても楽しかった」と振り返った。

 原は「高校生はキラキラしてる。プロテストを通って、みんなと一緒に戦いたいです。頑張って」とエール。ブライトナーとしては「ゴルフは自然のなかでできるスポーツです。私は自然が好きですし、自然を感じながらゴルフをしてほしい。自然を大事にしてほしい。そういうことを広めていきたい」と自然の重要性にも触れた。

 吉田は「高校生の話を聞いていると、可能性しかなくて、うらやましいなぁと思いました。教えてあげられることは少ないと思っていたけれど、少しでも力になれたらいいですね。私たちみたいなプロになりたいと思われるようなプロになりたいと思いました。またこのようなイベントに参加したいです。私たちよりも若くてプロを目指すような高校生と話せたことで、またゴルフが好きだなと改めて思えるきっかけになりました」と話した。

 参加した女子高生からは感謝の声が寄せられた。

「選手の質問に対する答えがすごく参考になり、これからの練習に活かしていきたいと思いました」
「自分の中でずっと気になっていたことを質問することができてよかったです」
「このような機会があれば、また参加させていただきたいです」
「こういったイベントに参加するのは初めてだったのですが、とてもためになるお話ばかりで凄く自分にとってプラスになりました」
「普段直接聞くことができないツアープロの話を生で聞くことができるとても貴重な時間で勉強になりました」

 3人とも20代前半ながら全員ツアー優勝を経験しているトッププロ。直接話を聞けたことは、学生にとって貴重な体験になったようだ。(THE ANSWER編集部)