クライミングW杯 盛岡大会(コンバインド種目)の男子決勝が21日午後、女子決勝が22日午後に岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場で行われた。男子決勝では楢崎智亜が1位、緒方良行が2位、藤井快が3位と日本勢が表彰台を独占した。女子決勝で…

クライミングW杯 盛岡大会(コンバインド種目)の男子決勝が21日午後、女子決勝が22日午後に岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場で行われた。男子決勝では楢崎智亜が1位、緒方良行が2位、藤井快が3位と日本勢が表彰台を独占した。女子決勝では、予選からトップの成績で決勝に進んだ森 秋彩が見事優勝を掴んだ。

コンバインドとは、2024年パリ五輪の採用種目の1つであり、ボルダリングとリード種目の2種目複合の競技である。ボルダリング、リードの成績に応じたポイントを足した数字で勝敗が決まる。

男子決勝

男子決勝には日本人選手から楢崎、緒方、藤井をはじめ、本間大晴、川又玲瑛の計5名が進出。決勝進出者の半数以上が日本人選手という結果となった。決勝のボルダリング種目ではフランスのポール・ジョンフ選手が3完登で首位、続いて楢崎も3完登で2位、藤井が2完登で3位となった。


楢崎 智亜 / © Lena Drapella/IFSC. 

リード種目ではボール・ジョンフ選手がポイントを伸ばせず、藤井、緒方が好成績で首位争いを繰り広げる。緒方が総合1位、藤井が総合2位の順位をキープする中で、最後に登場した楢崎が危なげなく高度を伸ばしポイントを獲得。緒方の記録を抜き、見事総合優勝を勝ち取った。

10月12日に韓国で行われたクライミング アジア選手権のリード男子に続いて、楢崎・緒方・藤井の3人が再び国際大会の表彰台を独占した。ますます日本のクライミングシーンのレベルの高さを証明する結果となった。


緒方 良行 / © Lena Drapella/IFSC. 

女子決勝

女子決勝は22日(日)の午後に行われ、森 秋彩、野中生萌、谷井菜月、伊藤ふたばの4名が決勝に進んだ。今は世界の舞台でも結果を残し、勢いのある若手・森 秋彩は予選から絶好調で1位の順位をキープし、決勝まで進んだ。

ボルダリング種目では森秋彩とアメリカのナタリア・グロスマンが全課題を完登し、アテンプト数の差でグロスマンが首位、森が2位となった。東京五輪銀メダリストの野中 生萌は2完登、伊藤ふたばは1完登、谷井菜月は未完投でボルダリング種目を終えた。


森 秋彩 / ©Lena Drapella/IFSC.

続くリード種目ではナタリア・グロスマンが7番手で登場しリード種目でも首位となるも、森が圧巻のパフォーマンスでグロスマンの記録を抜き完登に迫る。惜しくも完登は逃してしまったが、堂々の優勝を勝ち取った。
今年はリードクライミングW杯の舞台で2度の優勝を誇る日本の若きエース・森 秋彩がコンバインド種目でも1位に輝いた。

決勝の日本人女子選手では野中が5位、谷井は6位、伊藤は7位と表彰台には届かなかった。

大会結果


©Lena Drapella/IFSC.

男子
1位:楢崎 智亜(日本)
2位:緒方 良行(日本)
3位:藤井 快(日本)
4位:ポール・ジョンフ(フランス)
5位:ヤニック・フローエ(ドイツ)
6位:本間 大晴(日本)
7位:川又 玲瑛(日本)
8位:ショーン・ベイリー(アメリカ)


©Lena Drapella/IFSC.

女子
1位:森 秋彩(日本)
2位:ナタリア・グロスマン(アメリカ)
3位:ソ・チェヒョン(韓国)
4位:ブルック・ラバトゥ(アメリカ)
5位:野中 生萌(日本)
6位:谷井 菜月(日本)
7位:伊藤 ふたば(日本)
8位:ミア・クランプル(スロベニア)

The post 盛岡の地でクライミングW杯が開催!パリ五輪のフォーマットで日本勢・男女で優勝。 first appeared on FINEPLAY.