戦力外の広島・安部は今季出場機会なし、巨人・中田は昨年の不振から復活 広島は22日、安部友裕内野手ら6選手に来季契約を結…

戦力外の広島・安部は今季出場機会なし、巨人・中田は昨年の不振から復活

 広島は22日、安部友裕内野手ら6選手に来季契約を結ばないことを伝えたと発表した。安部は福岡工大城東高から2007年高校生ドラフト1巡目で入団。2017年にはリーグ4位の打率.310をマークするなど2016-2018年のリーグ3連覇に貢献したが、今季は出場機会がなかった。ここでは15年前のドラフト指名選手の現在地を紹介する。

 この年は10月3日に高校生ドラフトが実施された。4球団が競合した中田翔は日本ハムが交渉権を獲得。4年目の2011年に初の規定打席に到達し、打点王を3度獲得するなど主軸として長く活躍した。昨年途中に無償トレードで巨人に移籍も、新天地では打率.154と低迷した。しかし今季は109試合で24本塁打をマークし、復活を遂げた。

 2球団競合でロッテが交渉権を得た唐川侑己は1年目から15登板を果たし、4年目には12勝をマークした。近年は救援に回り、昨年は自己最多の22ホールドをマーク。今季は17登板で8ホールド、防御率5.28だった。

 この2人とともに「BIG3」と称された佐藤由規は5球団が競合し、ヤクルトに。自己最多12勝を挙げた2010年には161キロをマークした。その後は故障に泣かされ、2018年に戦力外通告。楽天を経て2021年からはルートインBCリーグ・埼玉武蔵に戦いの場を移し、今季は兼任コーチとしてプレーした。

中日・岩嵜は戦力外→育成契約の見込み、宮西は50登板以上が14年連続で途絶えた

 DeNA1巡目の左腕・田中健二朗は中継ぎで活躍。2019年に左肘を手術したが、今季47登板で13ホールドと復活を遂げた。ソフトバンク1巡目の岩嵜翔は2017年に72登板で40ホールドをマークして最優秀中継ぎのタイトルを獲得。昨年オフにFA移籍した又吉克樹の人的補償で中日加入も右腕を痛め、9月にはトミー・ジョン手術を受けた。18日に育成契約を前提とした戦力外通告を受けた。

 2位以下で活躍しているのが巨人の丸佳浩だ。広島に3巡目指名され、2017、2018年に2年連続でリーグMVPに輝くなどチームの3連覇に貢献。巨人にFA移籍し2019、2020年の連覇にも尽力した。今季も全143試合に出場し、打率.272、27本塁打をマークした。

 他にもソフトバンク3巡目の中村晃は長く中心選手として活躍し、今季は114試合に出場。オリックス3巡目の伊藤光はDeNAで40試合に出場した。一方で西武4巡目の武隈祥太は今季限りでの引退を表明。楽天4巡目の菊池保則は、2019年に移籍した広島で今季8登板に終わり、戦力外通告を受けた。

 11月19日に実施された「大学生・社会人ドラフト」組では日本ハム3巡目・宮西尚生と広島4巡目・松山竜平が今季NPBでプレー。宮西は入団から50試合以上登板が14年連続で途絶え、24登板に終わった。松山は88試合で打率.217、2本塁打だった。(Full-Count編集部)