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【中間調整】弥生賞勝ち、皐月賞5着、日本ダービー3着。クラシック連対馬が不在となる今回のメンバー内では実績最上位と言っていいだろう。菊花賞でラスト一冠を目指すのは当初の予定通り。復帰戦のセントライト記念はガイアフォースに競り負けての2着に終わったものの、目標にされた不利を考えれば負けて強しの内容だった。中間は在厩で調整。丹念にケアされ、10月5日の初時計でいきなりウッド5F66秒1(馬なり)と、前走時の中間よりも速い時計をマークした。1週前追いもほぼ同じようなコース取りで、5F66秒2(強め)を計時。数字も速いが、走り全体に躍動感があり、前走のダメージが微塵も感じられないのがいい。

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【最終追い切り】1週前まででほぼ完全にやることはやり切っており、レース当週は無理をさせないウッド単走。それでも気迫をグッと内に秘め道中進むと、若干だけ手綱が緩められた直線では単走とは思えない気迫を見せスムーズに加速した。

【見解】常に稽古駆けする馬。高い水準で速い時計を出せて当然の馬だが、春に比べて無駄な動きがなくなり、走りにより集中できているのがいい。弾むようなフットワークにも好感が持てる。勝ち負けを意識できる状態だ。

総合評価「S」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

■菊花賞2022 調教動画(アスクビクターモア)