10月22日から開幕するV.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)の中から今年、世界選手権などの日本代表で活躍した選手など、注目のバレーボーラー10人を紹介する。(選手の紹介は昨シーズンの上位チームから)***の選手と同時に…

 10月22日から開幕するV.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)の中から今年、世界選手権などの日本代表で活躍した選手など、注目のバレーボーラー10人を紹介する。

(選手の紹介は昨シーズンの上位チームから)

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の選手と同時にコートに立てる)。ジェイテクトに移籍した柳田将洋が抜けたサントリーの"攻撃の要"となるか、目が離せない。

(photo by 火野千鶴)



■小川智大(おがわ・ともひろ)

所属:ウルフドッグス名古屋 リベロ・175cm

1996年7月4日生まれ 神奈川県横浜市出身 川崎橘高校→明治大学

 今年は日本代表の控えリベロとして、世界選手権14人のメンバーに入った。出場機会はなかったが、昨シーズンのVリーグでは2年連続となるサーブレシーブ賞を受賞している。所属するウルフドッグス名古屋も昨シーズンは決勝進出を果たし、優勝こそ逃したものの、献身的なレシーブで守備の要としてチームを支えた。代表で研鑽を積み、3年連続のサーブレシーブ賞なるか。

(photo by 火野千鶴)



■エバデダン ラリー

所属:パナソニックパンサーズ(内定)/筑波大学4年 ミドルブロッカー・194cm

2000年8月18日生まれ 岐阜県海津市出身 松本国際高校→筑波大学

 父親がナイジェリア人、母親が日本人のハーフ。昨季シーズンは日本代表の大塚達宣(早稲田大)とともに「大学生Vリーガー」としてパナソニックでプレー。今季はそのパナソニックに内定し、内定選手としての出場が期待されている。

 日本代表Bチームで活躍し、AVCカップでは全試合にスターティングメンバーとして出場。銀メダル獲得の立役者のひとりとなった。兄はV2の富士通カワサキレッドスピリッツでプレーするエバデダン・ジェフリー宇意。

(photo by 縞茉未)



■真子康佑(まなご・こうゆう)

所属:東レアローズ セッター・184 cm

1998年9月14日生まれ 愛知県岡崎市出身 星城高校→東海大学

 昨年2月、東レの正セッターで当時の主将であり、日本代表として東京五輪にも出場した藤井直伸が胃がんであることを公表。真子は藤井が体調不良で試合に出られなくなった1月から正セッターを務めた。

 入団1年目のルーキーイヤーであったが、オリンピアンセッターの代わりにチームの司令塔を任され、大きく成長した。そして、迎える2年目のシーズン。得意なのはライト側のトスだという真子。昨シーズン得点王のパダル・クリスティアンとのコンビにも引き続き注目したい。

(photo by 黒羽白)



■樋口祐希(ひぐち・ゆうき)

所属:堺ブレイザーズ アウトサイドヒッター・191cm

1996年4月27日生まれ 群馬県高崎市出身 高崎高校→筑波大学

 昨シーズンは天皇杯準優勝に貢献。大学までミドルブロッカーだったことからブロックが得意なのが強みで、昨季のリーグでも4位だった。今年度は日本代表に選出され、BチームでAVCカップに出場し、活躍した。

 Twitter、Instagramだけでなく、YouTube、TikTok、noteとあらゆるSNSでマメに情報を発信し、「バレーボールがもっと注目されるように」と頑張っている選手のひとり。また、個人でアパレルブランドを立ち上げるなど独自の活動も行なっている。昨シーズンの堺はさまざまな要因が絡んで5位に終わったが、今季は代表で力をつけた樋口がどこまでチームを引き上げるか。

(photo by 火野千鶴)



■西田有志(にしだ・ゆうじ)

所属:ジェイテクトSTINGS オポジット・186cm

2000年1月30日生まれ 三重県いなべ市出身 海星高校

 昨シーズンはイタリア(ヴィボ・ヴァレンツィア)でプレーしていた日本代表のエースが古巣のジェイテクトに帰ってきた。破壊力のある攻撃とサーブは健在。Vリーグでは優勝した2019-20シーズンにMVP、ベスト6、外国人選手を抑えての得点王、サーブ賞を受賞している。今季も持ち前のパワーと跳躍力を活かし、高さのある外国人選手に負けない活躍が期待される。

(photo by 火野千鶴)



■関田誠大(せきた・まさひろ)

所属:ジェイテクトSTINGS セッター・175cm

1993年11月20日生まれ 東京都江東区出身 東洋高校→中央大学

 日本代表の正セッター。かつてはパナソニックパンサーズ、堺ブレイザーズに所属し、昨シーズンはポーランドのクプルム・ルビンでプレーした。セッターとしても身長は高くないが、パイプ攻撃やミドルの速攻を多用した自在なトスワークで相手を翻弄する。

 今季は日本代表でコンビを組んでいる西田有志、高校時代にともに日本一を経験し、日本代表でも一緒にプレーした経験のある柳田将洋らと同じチームになり、どんなコンビを見せてくれるのか期待が膨らむ。

(photo by 火野千鶴)



■古賀太一郎(こが・たいちろう)

所属:東京グレートベアーズ リベロ・170cm

1989年10月4日生まれ 長崎県佐世保市出身 佐世保南高校→国際武道大学

 日本代表歴があり、ポーランドで3シーズンに渡り活躍するなど海外経験も豊富なリベロ。兄の古賀幸一郎もウルフドッグス名古屋で長年リベロとして活躍した(2021年に引退)。昨年12月、試合中にアキレス腱断裂の大きなケガをして全治8カ月の診断を受けたが、今年6月に行なわれた、漫画『ハイキュー‼』コラボマッチではBチームの主将を務め、復活ぶりをアピールした。

 チームは昨シーズンまでのFC東京が活動を休止し、新チーム・東京グレートベアーズに全体移籍。古賀はキャプテンに就任した。新しい環境でもベテランとして"いぶし銀"のプレーを見せてくれるに違いない。

(photo by 火野千鶴)



■山田滉太(やまだ・こうた)

所属:大分三好ヴァイセアドラー アウトサイドヒッター・175cm

1997年11月25日生まれ 福井県鯖江市出身 福井工業大学附属福井高校→中京大学

 175cmと小柄ながら跳躍力があるアウトサイドヒッターで、今年8月の漫画『ハイキュー‼』とのコラボマッチにも出場。その試合の観戦者は作品のファンが多かったが、やはり小柄で跳躍力が高い主人公・日向翔陽を彷彿とさせるプレーに「リアルハイキュー‼」と話題になった。今年はVリーガーとして3シーズン目を迎え、プレーヤーとしてのスキルアップを大いに期待したい。

(photo by 火野千鶴)



■備 一真(そなえ・かずま)

所属:VC長野 リベロ・167cm

1998年1月6日生まれ 鹿児島県鹿児島市出身 鹿児島商業高校→大同大学

 大学卒業後、V2の大同特殊鋼レッドスターに入団。翌2021-2022シーズンは大分三好ヴァイセアドラーに移籍し、V1デビューを果たした。そして今シーズンはVC長野でプロ選手としてプレーする。168cmという身長はリベロとしても小柄だが、昨シーズンのサーブレシーブ成功率は日本代表の小川智大(WD名古屋)に次いで2位だった。小さな体から繰り出す正確なサーブレシーブに注目してほしい。

(photo by 火野千鶴)