将来性を買って内藤の1位指名も? 東京六大学にも逸材揃い 今年のプロ野球ドラフト会議 supported by リポビタ…

将来性を買って内藤の1位指名も? 東京六大学にも逸材揃い

 今年のプロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」がいよいよ20日に開催されるが、今年は9球団が1位指名を公表するという異例の事態となっている。当日に公表するケースも考えられるが、将来、3冠王を狙えそうな大器、日本航空石川・内藤鵬(ほう)内野手や即戦力大学生の中大・森下翔太外野手らまだ名前が出ていない選手でも逸材が揃っている。Full-Count編集部では今年も多くの候補者たちを取材。その中でも1位&2位候補になる選手たちを紹介する。

○日本航空石川・内藤鵬(ほう)内野手

 高校通算53本塁打をマークする長距離砲は身長180センチ、体重100キロ。大きな体から放たれる打球は瞬く間に外野の頭を越えていく。1年秋から背番号「5」を背負い、打順は4番。西武の中村剛也内野手を彷彿とさせる柔らかい打撃が持ち味だ。将来を見据えた球団による1位指名もあるかもしれない。右打者だが将来、ヤクルト・村上のような“3冠王”になる夢を抱かせる。

○中大・森下翔太外野手

 東海大相模(神奈川)では1年生からレギュラー。中大でも持ち味の長打力で1年からスタメン出場、侍ジャパン大学日本代表入りも果たした。大学では中堅と右翼を守り、強肩を披露してきた。即戦力の右の外野手が欲しい球団は上位で指名する可能性がある。

○立大・山田健太内野手

 チームリーダーとしての資質もあるプレーヤーだ。2018年に春夏の甲子園を連覇した大阪桐蔭高では根尾昂投手(中日)や藤原恭大外野手(ロッテ)らと共にプレーした。立大でも主力としてプレーし、チームを牽引してきた。即戦力の内野手として期待がかかる。

○慶大・萩尾匡也外野手

 文徳高(熊本)時代は通算43本塁打をマークした右のスラッガー。今春は5本塁打17打点で、東京六大学リーグ2冠王に輝き、大学代表にも選出され主軸を務めた。リストが強く、広角に本塁打が打つことができる。今秋もここまで打率.429、4本塁打17打点で打撃3冠。50メートル6秒00の走力も魅力で、プロではトリプルスリーを目標に掲げる。

好素材の内野手が多い大学生、高校や社会人の“朗希世代”も続々

○明大・村松開人内野手

 シュアな打撃を見せる左打ちの内野手で、今年は主に二塁を守っている。1年春からリーグ戦に出場し、3年時からはレギュラーとして春秋ともに打率.360台のハイアベレージを残した。今年は主将となり、春は右膝手術の影響で代打で3試合の出場に終わったものの、今秋は復活。萩尾に次いで打率リーグ2位の.400を記録している。

○亜大・田中幹也内野手

 東都大学リーグではその脚力が光輝いている。今春の試合では1試合6盗塁をマークする“忍者”の異名を取る。東海大菅生(西東京)では甲子園に出場し、当時から遊撃の守備力と走力には定評があった。大学に入っても二塁、遊撃で失策は少なく、打撃も狙い打ちができるほど能力は高い。

○大阪ガス・河野佳投手

 150キロを超える直球、キレのある変化球を武器にする即戦力右腕。広陵高(広島)では1年秋からベンチ入りし、2年夏に甲子園デビュー。新チームのエースとして挑んだ秋季中国大会では、創志学園のエースだった阪神・西純矢投手に投げ勝った。21歳の若さだが即戦力としての期待は高い。

○西濃運輸・林優樹投手

 近江高(滋賀)時代は春夏通算3度の甲子園出場を誇った技巧派左腕。当時は線が細かったが、体重も球速もアップし、最速は147キロまでになった。自慢のチェンジアップは健在。新たな武器を手に入れ、プロの扉をたたこうとしている。

 今年は大阪桐蔭が春夏連覇した時の藤原、根尾世代が大学4年生となり、社会人解禁の高校卒業3年目はロッテ・佐々木朗希投手、ヤクルト・奥川恭伸投手の世代でもある。1位公表が多い今年のドラフトだが、他にも楽しみな逸材は多い。(Full-Count編集部)