(C)Getty Images V奪回に臨む新生原巨人の組閣が固まった。 巨人は13日、来季のコーチ陣を発表した。阿部慎…

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 V奪回に臨む新生原巨人の組閣が固まった。

 巨人は13日、来季のコーチ陣を発表した。阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ(43)がヘッド兼バッテリーコーチに昇格し、川相昌弘ファーム総監督(58)が1軍の総合コーチに就任。中でも「目玉」といわれるのは巨人OBで楽天監督も務めた大久保博元氏(55)だ。打撃チーフコーチとして巨人初入閣となった。

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 現役時代は強打の捕手として知られ、西武コーチ時代にはメジャー流の「アーリーワーク」を導入するなど、アイデア力、指導力に定評がある。今季低迷した打撃陣をどんな形で再生させるのか、早速注目を集めている。

 大久保氏は球団を通じ「ファンの皆様が喜ぶことは勝つことと打つこと。勝利に貢献できるように頑張ります」と意気込みを語った。

 ほかにも打撃部門では今季外野守備走塁コーチを務めた亀井善行氏が打撃コーチに転任、投手チーフコーチを阿波野秀幸氏(58)が務めることになった。

 この組閣の狙いについてはこんな声もある。

 「今季つけていたヘッド兼オフェンスチーフコーチなど分かりにくい名称は廃止され、シンプルな形に戻りました。裏を返せば、各部門の責任が明確になったともいえそうです」(球界関係者)

 今季チームが低迷した要因として、コーチ陣がうまく機能しなかったこともあげられる。複数ポジションを兼務したコーチがいたことで責任の所在も曖昧になっていた。

 一方、新しい組閣に不安材料がないワケではない。

 新生コーチ陣の目玉人事ともいわれる大久保氏といえば、原監督とは現役時代から親交が厚かったことも知られている。

 「今季ヘッドコーチを務めた元木コーチにもいえることですが、チームが低迷したとき、監督に対して意見をはっきりと言える人材がコーチ陣にいないこともチーム内の風通しの悪さ、今季低迷の要因になったともいわれています。新任の大久保氏などにその役目が果たせるかも注目されています」(同)

 「モノ言うコーチ」となれるかが水面下で注視されているというのだ。その点に関しては早くも球界重鎮の間からも不安の声が上がっている。理由としては大久保氏が原監督よりも年下であること、現役時代の力関係を含め、なかなか直言するのは難しいと見られている。

 今季は4位と5年ぶりのBクラスに沈み、来季のV奪回は至上命題となる。低迷したチームをどのように前に進めるのか、新任のコーチ陣の手腕に注目が高まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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