■10月12日/明治安田生命J1第25節 川崎フロンターレ3ー1京都サンガ(等々力) 川崎フロンターレが逆転3連覇へ大き…

■10月12日/明治安田生命J1第25節 川崎フロンターレ3ー1京都サンガ(等々力)

 川崎フロンターレが逆転3連覇へ大きな白星を手にした試合で、ファン・サポーターが胸を熱くした出来事があった。

 優勝争いをしている川崎と残留争いをする京都は、両チームともに白星を強く欲して対戦。90分の時を経て川崎の勝利を告げるホイッスルが鳴ると、ピッチ上でホームチームの選手は笑顔を見せ、アウェイチームの選手は顔をしかめ、遠く関東まで駆け付けたサポーターの集まる観客席へと向かった。

 京都を指揮する曺貴裁監督も選手の後ろを追いかけたのだが、その途中、ピッチ上で川崎の山根視来と話を始めた。京都の観客席の方を向きながら、肩を並べて話しこんだ。周りに人はおらず、2人だけの空間で言葉を交わしていた。

 その後、川崎の選手がサポーターへの挨拶のために移動を始めると、山根は促されて曺監督の元から走り去った。その際、恩師は手を軽く差し出し、山根は振り返らずに足を速めた。

 2人は湘南ベルマーレ時代に師弟関係にあった。多くの試合で旧知の関係を温めるのはふつうに見られる光景だが、優勝争いと残留争いという対極的な立場にあるからなのか、あるいは、カタールワールドカップを前に控えた時期だからなのか、とても特別な瞬間に思われた。

■「カタールのピッチ立って恩返ししような!」

 実際、2人のこのワンシーンには以下のようなコメントが寄せられている。
「エモすぎる、、、」
「これはアツい!」
「曹監督そういう人だよね。好きです」
「泣ける」
「カタールのピッチ立って恩返ししような!」
「胸アツ」
「ベルマーレサポさん胸アツ案件だぁ…」
「エモすぎんか、、、山根はよくベルマーレへの感謝の言葉を口にするし、本当に人生の中で大きな出会いだったんだろうな。素敵な関係」

 曺貴裁監督は2012年から2019年まで湘南ベルマーレで指揮を執った。山根は2016年に湘南に入団。学生時代に所属していた桐蔭横浜大のサッカー部と湘南が天皇杯で対戦したことがきっかけで、プロ入りへとつながったという。2人は4シーズンを共に戦い、その間、最終ラインや右サイドでプレーの幅を広げた。

 そして2020年に湘南から川崎へと移籍。現在では日本代表に常習的招集されるようになっている。9月のドイツ遠征にも参加し、カタールワールドカップの代表メンバー発表前最後の試合であるエクアドル戦に先発出場した。

 今季、京都は久々にJ1の舞台で戦っているが、川崎戦を終えて14位。16位のガンバ大阪との勝ち点差は「1」しかなく、予断を許さない。

 日本代表の右サイドバックとしてカタールの地に立ち、恩師にうれしい報告ができるか、そして、次に2人がピッチの上で再開するときには、どのような会話を交わすか、楽しみだ。

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