16日に阪神競馬場で行われる秋華賞(GI、芝2000m)の「血統傾向」を分析する。史上7頭目の牝馬三冠にリーチをかけるス…

16日に阪神競馬場で行われる秋華賞(GI、芝2000m)の「血統傾向」を分析する。

史上7頭目の牝馬三冠にリーチをかけるスターズオンアースや、オークスは10番人気ながら2着と好走したスタニングローズ、トライアルのローズSを勝ったアートハウス、オークス3着から直行するナミュールら、最後の1冠をかけた戦いに見応えのあるメンバーが揃った。

ここでは、血統データから読みとく秋華賞の推奨馬を紹介する。

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■阪神芝2000mは非サンデー系種牡馬から

今年も京都競馬場改修工事のため、阪神で開催される。そのため、2017年以降に行われた阪神芝2000mの重賞レースの中から10~12月開催のレースに絞ったデータを集計。そのうち、3着内馬の血統表は以下の通り。

図を見てみると多数のサンデー系種牡馬が出走しているが集計すると【5.4.4.40】(勝率9.4%、連対率17.0%、複勝率24.5%/単回収値38)。勝利しているのは、昨年は4番人気で勝利したディープインパクト産駒・アカイトリノムスメと2番人気で2着したキズナ産駒・ファインルージュのワンツー決着などサンデー系のなかではディープ産駒が活躍中。しかしサンデー系のなかで連対したのは5番人気以内の馬のみで、穴馬の発掘には他の系統から狙いたい。

ディープインパクト系より勝利をあげているのが【3.2.1.10】(勝率18.8%、連対率31.3%、複勝率37.5%/単回収値101)のキングマンボ系だ。昨年もキングカメハメハ産駒・アンドヴァラナウトが3着に入るなど出走した該当6レース全てで馬券圏内に好走しており要注目。

また、穴馬で狙い目なのは、ノーザンダンサー系の種牡馬。2019年のチャレンジCで8番人気ながら2着に入ったタートルボウル産駒・トリオンフや2021年の京都2歳Sで9番人気ながら2着したアメリカンペイトリオット産駒・ビーアストニッシドなど人気薄の激走が目立っており、注意したいところ。

阪神芝2000mは直線の短い内回りで2度の急坂があるコース設計。先行力やパワー、コーナーをスムーズに回るための器用さを求められるため、瞬発力を武器とするサンデー系よりも持続力のある非サンデー系のキングマンボ系やノーザンダンサー系の馬が浮上してくるのだろう。

よって今回はキングマンボ系とノーザンダンサー系からそれぞれ1頭ずつ推奨馬としてピックアップしたい。

1頭目は、ドゥラメンテ産駒のサウンドビバーチェ。オークスは競走除外となってしまい、前走の紫苑Sは6カ月ぶりの出走となったが、逃げ粘って勝ち馬・スタニングローズとクビ差の2着と好走してみせた。馬体重もプラス14キロと体がしっかり成長してきており、叩いてもう1段上がってきそうだ。また2017年以降、父ドゥラメンテ×母父ノーザンダンサー系の牝馬が前走から走る距離を変えずに芝1800~2000mに出走すると【5.6.3.29】(勝率11.6%、連対率25.6%、複勝率32.6%/単回収値96)。なかでも前走5着以内かつ中8週以内に限ると【4.4.1.12】(勝率19.0%、連対率38.1%、複勝率42.9%/単回収値149)と非常に高い好走率を誇っている。4勝中3勝が逃げ・先行馬であり、前走のように積極的な競馬をすれば走ってきそうだ。

2頭目は、前走オークス3着のハービンジャー産駒・ナミュールをピックアップ。キャリア6戦中5回で上がり2位以内をマークする非凡な瞬発力の持ち主。前走のオークスでは距離不安があるなか3着に入り、改めて底力を見せつけた。また、阪神へのコース替りはプラスに働きそうで、ハービンジャー産駒の牝馬が距離短縮で阪神芝に出走すると【14.8.5.80】(勝率13.1%、連対率20.6%、複勝率25.2%/単回収値154)と、高い勝率を残している。特に、キャリア6戦だと【3.1.2.9】(勝率20.0%、連対率26.7%、複勝率40.0%/単回収値115)とサンプルは少ないが好走率は高く、狙い時と言えそうだ。阪神JFの様な大幅な出遅れさえなければ、地力上位で逆転も十分あるだろう。

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文●中井達也(SPREAD編集部)