男子テニスの楽天ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2022(日本 /東京、ハード、ATP500)は8日、3日間にわたり開催された車いすテニス部門が終了。シングルス決勝は第1シードの国枝慎吾が第2シードの小田凱人を6-3, 2-6…

男子テニスの楽天ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2022(日本 /東京、ハード、ATP500)は8日、3日間にわたり開催された車いすテニス部門が終了。シングルス決勝は第1シードの国枝慎吾が第2シードの小田凱人を6-3, 2-6, 7-6 (7-3)のフルセットで破り、2019年大会に次ぐ2度目の優勝を果たした。試合後にはSNSで「最高の舞台になった」とつづった。
同大会の車いすテニス部門は2019年に新設され、同年は国枝が初代王者に輝いた。しかし、2020・2021年は新型コロナウイルスの影響で大会自体が開催されず、今年は3年ぶり2度目の開催となった。
38歳の国枝は今季、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)、ウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)を制覇。全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は準優勝となったものの、パラリンピックとすべての四大大会で優勝する「生涯ゴールデンスラム」を達成した1年を過ごした。
一方、16歳の小田は今年の全仏オープンで四大大会初出場ながら4強入り。準決勝では優勝した国枝と対戦し、敗れたものの現在日本勢2番手となる世界ランク5位を記録している。
試合は第1セット、国枝はファーストサービスが入ったときに75パーセントの確率でポイントを獲得。1度もブレークチャンスを与えず、リターンゲームでは2度のブレークに成功し、先行する。しかし、第2セットでは小田が3度のブレークに成功しセットカウント1-1に。迎えたファイナルセット、国枝は第1ゲームから4ゲームを連取するも、そこから小田が驚異的な粘りを見せゲームカウント6-5と逆転。小田のサービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームで国枝4度目のブレークに成功。タイブレークを国枝がものにし、2時間27分の激闘を制した。
国枝は9日にインスタグラムを更新。「楽天オープン3年越しの連覇!大勢の方々の前でプレーでき、また一つ夢が叶った日でもありました。それも@tokitooda(小田)のスーパープレーで、最高の舞台になったと思います👏トキトもおめでとう㊗️車いすテニス2回目の開催となった今大会、センターコートでプレーさせて頂いたことに、関係者の方々へ感謝致します!来年は海外のトップ選手も沢山来てもらえるような大会にしていきたいですね😘最後に、会場やWOWOWで応援して下さった皆様有難うございました!また来年お会いしましょう」とした。
また、小田も9日にインスタグラムで自身の思いを記した。
「大観衆の中 大歓声の中 ウィナーを取り 拳を上げるのは今まで体験したことのない感覚だった 本当に楽しかった。ずっと夢だった車いすテニスがスポーツとして認知される事 昨日その夢は僕の中で叶った気がします。もちろん負けてしまった事は悔しくないわけがない あと2ポイント取っていれば とも思うけれど なぜか嬉しかった なぜか達成感があった」
「ただ 昨日の試合は観てくださった多くの方々に 何か届くものがあったと思います。それは 人それぞれ何を受け取ってくれたか 感じ取ってくれたか 自由だと思います。車いすテニスの魅力を プレーで表現できたと思っています」
「そして 国枝さんと 同じ時代に生まれてきた事を 本当に嬉しく思っています。車いすテニスの魅力にハマりテニスを始めたのは間違いないですが 何より 国枝さんの魅力に ハマり ラケットを握りました。だからこそ 僕も多くの人に競技の魅力を伝えていき 国枝さんの 思いを引き継いでいきたいと思っています。またこれから昨日のような熱い試合を 繰り広げて行けることを願っています。現地で観て頂いた方wowowでご覧頂いた方 ありがとうございました。 引き続き小田凱人を 車いすテニスを応援よろしくお願いします!」