神戸製鋼コベルコスティーラーズは12日、アリスター・クッツェー ヘッドコーチの退任を発表した。同氏は、母国・南アフリカで最高指導者になる道を選択し、スプリングボックス(南ア代表)のヘッドコーチに就任する。 2007年ワールドカップで南ア代…
神戸製鋼コベルコスティーラーズは12日、アリスター・クッツェー ヘッドコーチの退任を発表した。同氏は、母国・南アフリカで最高指導者になる道を選択し、スプリングボックス(南ア代表)のヘッドコーチに就任する。
2007年ワールドカップで南ア代表アシスタントコーチとして優勝に貢献し、スーパーラグビーのストーマーズで6年間指揮を執って南アの年間最優秀コーチ賞を受賞したこともあるクッツェー氏は、2015年に神戸製鋼のヘッドコーチに就任。トップリーグ優勝は逃したものの1年目で4強入りという及第点はクリアし、2年目の手腕も期待されていた。
しかし、昨年のワールドカップで日本代表に屈辱的な敗北を喫したスプリングボックスのハイネケ・メイヤー ヘッドコーチが辞任したため、クッツェー氏が後任の最有力候補に浮上。南ア協会と神戸製鋼の話し合いでさまざまな問題が解決したと見られ、今日、コベルコスティーラーズ退団と同時に、クッツェー氏の南ア代表ヘッドコーチ就任も公式に発表された。
神戸製鋼は最近4年間で4人目の指揮官を探すこととなる。2010年から4季ヘッドコーチを務めた苑田右二氏(神戸製鋼OB/元日本代表SH)のあと、クッツェー氏と同じ南ア人のギャリー・ゴールド氏が采配を揮ったが、リーグ戦1位通過(プレーオフ準決勝敗退)という結果をのこしたにもかかわらず彼もわずか1年で帰国し、シャークスの指揮官となった。
2003年から始まったジャパンラグビートップリーグの初代王者である神戸製鋼コベルコスティーラーズだが、それ以来、優勝から遠ざかっており、次の指揮官は誰になるか注目される。