2022世界卓球選手権成都大会(団体戦)<9月30日~10月9日/中国>大会8日目の10月7日、男子団体決勝トーナメント準々決勝で日本(世界ランク3位)がポルトガル(同9位)を破り、2大会ぶりとなるメダルを確定させた。メダル決定戦の相手はポ…
2022世界卓球選手権成都大会(団体戦)<9月30日~10月9日/中国>
大会8日目の10月7日、男子団体決勝トーナメント準々決勝で日本(世界ランク3位)がポルトガル(同9位)を破り、2大会ぶりとなるメダルを確定させた。
メダル決定戦の相手はポルトガル。ここ10年、ヨーロッパ選手権で優勝と準優勝を繰り返す強豪で、今大会はサウスポーを3枚そろえる珍しい布陣で勝ち上がってきた。
第1試合は2022年全日本選手権2冠の戸上隼輔(明治大学/世界ランク45位)と、不動のエース・フレイタス(同33位)が対戦。
1ゲーム目を奪われるも、2ゲーム目以降は戸上が得意のカミソリドライブで相手を台から下げ追い込むなど圧倒。まず日本の昇り竜・戸上が一勝目を挙げた。
戸上隼輔 Photo:Itaru Chiba
第2試合はエース張本智和(IMG/世界ランク4位)とジェラルド(同49位)との一戦。今年3月に世界5位のカルデラノ(ブラジル)を破った27歳が相手だ。
張本は厳しいコースを早めに突き、満足に打たせない。2、3ゲームの間で張本は12連続ポイントまで記録し、これぞエースの活躍で快勝した。
張本智和 Photo:Itaru Chiba
メダルに王手をかけた第3試合は及川瑞基(木下グループ/同119位)と、2019年世界卓球ダブルス銅メダリストで39歳のモンテイロ(同83位)との一戦。
1ゲーム目はフォア側を突かれて奪われるが、及川はコースを散らしながらの連続攻撃で第2ゲームを取り返し、第3ゲームも持ち前の粘り強さで11-9で取る。
だが4ゲーム目はサーブ権から点を取れずに奪われ、最終ゲームもモンテイロの力強いフォアハンドに押される。及川も2-8から8-10まで迫るが、最後はエッジボールで敗れた。
及川瑞基 Photo:Itaru Chiba
2勝1敗で迎えた第4試合は、張本智和とフレイタスのエース対決だ。戦績は2勝2敗で、過去に「張本キラー」とも言われた34歳。
だが1ゲーム目はフレイタスが優勢。張本のねらいを外すようなサーブで張本のレシーブ強度を弱め、広角に放つフォアドライブで先制される。
しかしここから張本は早めに仕掛けて十分な体勢でドライブを打たせず、2ゲーム目を取り返し、第3ゲームは11-4で圧倒する。
今日の張本はひときわ大きいガッツポーズとともに、雄たけびを上げてフレイタスを圧する。その勢いはとどまることを知らずに第4ゲームも一気に奪い、日本のメダル奪還を決めた。
張本智和 Photo:Itaru Chiba
日本男子は2016年大会以来、2大会ぶりの団体戦でのメダルを獲得。
<世界卓球 男子団体決勝トーナメント準々決勝>
日本 3‐1 ポルトガル
※5試合制(3戦先勝)
<第1試合>
戸上隼輔 3-1 フレイタス
8-11/11-6/11-4/11-7
<第2試合>
張本智和 3-0 ジェラウド
11-8/11-5/11-6
<第3試合>
及川瑞基 2-3 モンテイロ
6-11/11-5/11-9/9-11/8-11
<第4試合>
張本智和 3-1 フレイタス
7-11/11-7/11-4/11-3
<第5試合>
戸上隼輔 - ジェラウド