オリ宇田川は7月に支配下昇格して奪三振率12.90 10月8日に「2022 パーソル クライマックスシリーズ パ」が開幕…
オリ宇田川は7月に支配下昇格して奪三振率12.90
10月8日に「2022 パーソル クライマックスシリーズ パ」が開幕する。シーズン最終戦で劇的な逆転優勝を飾ったオリックス、優勝目前で涙をのんだ悲劇からの逆襲を期すソフトバンク、3位からの下克上を虎視眈々と狙う西武の3チームが、日本シリーズ進出をかけて火花を散らす。この3チームで今季ブレークを果たした選手たちを、投打に1人ずつ紹介する。
〇宇田川優希投手(オリックス)
今年7月に育成から支配下に昇格したばかりだが、8月16日に失点を喫して以降、レギュラーシーズン終了まで13試合計17イニング連続無失点を継続。150キロ台後半に達する快速球と鋭く落ちるフォークを生かした豪快な投球で、防御率0.81、奪三振率12.90という抜群の成績を残した。ロングリリーフと火消しの双方をこなせる宇田川の重要性は、短期決戦ではこれまで以上に高まってくるはずだ。
〇中川圭太内野手(オリックス)
2019年に新人としては史上初となる交流戦の首位打者に輝いたが、2020年からの2年間は打撃不振にあえいだ。しかし今季は交流戦直前から安打を量産し、自身初の規定打席到達を果たした。打率3割には届かなかったが、リーグ5位の打率.283と奮闘。本職は内野手ながら、外野の3ポジション全てをこなし、離脱者が続出したチームを攻守両面で支えてリーグ優勝に貢献した。「最後のPL戦士」が、ポストシーズンでも躍動を見せるかに注目だ。
〇藤井皓哉投手(ソフトバンク)
2020年オフに広島を戦力外となり、独立リーグを経て今季育成選手としてソフトバンクに入団した。開幕前に支配下登録を勝ち取ると、9月末の時点で防御率0.81と、リリーフとして驚異的な安定感を示した。150キロ超す直球に加えて、空振りを奪えるフォークとスライダーとを持つ。奪三振率12.94という圧巻の数字が示す通り、高い完成度を誇っている。しかし引き分け以上で優勝だった10月1日の西武戦で、延長11回に痛恨のサヨナラ2ランを被弾。責任を感じ、人目もはばからずに涙を流したセットアッパーは、早速訪れたリベンジの機会に燃えているはずだ。
〇柳町達外野手(ソフトバンク)
プロ3年目の今季大きく飛躍し、外野の一角として107試合に出場して打率.277を記録。出塁率.357は100打席以上に立った選手の中ではチーム最高だ。守備面でも柔軟性を発揮。チーム事情に応じて外野の全ポジションをこなしてきた。終盤戦では相手先発が右投手の時にスタメン出場し、下位から上位につなぐ役割を担ってきた。西武は先発、リリーフともに若手の右投手が主軸を担うだけに、選球眼のいい左打者である柳町の活躍が関門突破のカギを握ってきそうだ。
西武水上は「WHIP」0.91と走者を出さない投球が魅力
〇水上由伸投手(西武)
昨年5月に支配下登録を勝ち取ると、1軍デビューから17試合連続無失点、29試合で防御率2.33と大いに存在感を発揮。今季も開幕から抜群の投球内容でリリーフ陣の柱の1人となった。3月から7月までの5か月間は全て月間防御率が1点台以下。最終的に60試合に登板して防御率1.77、リーグトップの35ホールドポイントを記録。同僚の平良海馬投手と並んで、自身初タイトルとなる最優秀中継ぎに輝いた。1イニングごとに出した走者を示す「WHIP」は0.91と、ランナーを溜めない点も頼もしい。自身初のポストシーズンでも、打者を手玉に取る投球術を存分に見せてほしいところだ。
〇平沼翔太内野手(西武)
日本ハムからの移籍後もなかなか結果を残せなかったが、今年9月に外崎修汰内野手の故障によって1軍に再昇格。9月の月間打率.313、OPS.861と奮闘してこのチャンスを活かし、スタメンの座を確保した。平沼と同じく甲子園の優勝投手である高橋光成投手と今井達也投手は、それぞれ投手陣の主力として活躍している。野手としてプロの舞台で勝負する平沼は、若き右腕2人とはまた違った形で主力に定着できるか。
ポストシーズンでは思いきった継投が行われることも多く、リリーフ陣の活躍がシリーズ全体の成否を分けた例は過去にも多く存在する。また、短期決戦における好調な打者、いわゆる「シリーズ男」の存在が、チームに勢いをもたらした例も枚挙にいとまがない。
今回紹介した選手たちは、いずれもレギュラーシーズンで活躍した勢いをもってCSに臨む。それだけに、好調なパフォーマンスを見せてチームに勢いをもたらす可能性も十分といえる。クライマックスシリーズ(CS)でも、6人の若き逸材たちのプレーに、とりわけ注目してみてはいかがだろうか。(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)