(C)CoCoKARAnext 日本ハムは6日、新庄剛志監督(50)と契約更新で合意し、来季の続投を正式に発表した。契約…

(C)CoCoKARAnext
日本ハムは6日、新庄剛志監督(50)と契約更新で合意し、来季の続投を正式に発表した。契約は1年となる。
川村浩二球団社長は「最下位という結果でファンに大変悔しい思いをさせたが、来季は勝負に徹しきるという固い決意も確認し、チームの指揮を要請した」とコメント。今季は「トライアウト」と位置づけ、故障者を除く全支配下選手を1軍で起用して、戦力の底上げを図る一方で、開幕から最下位が「定位置」となっていた。
【関連記事】巨人・阿部ヘッド誕生も「受難の船出」 本人が漏らしていた「あの不安」とは
「優勝は目指さない」と公言して戦った就任1年目とは変わり、いよいよ来季は激しいペナントレースの争いに加わることになる。
一方で59勝81敗3分けで9年ぶりの最下位に沈んだチームを浮上させることは容易ではないが、足もとでは不安材料が出てきている。
新庄監督から今オフの捕手コンバートの可能性を告げられていた野村佑希内野手(22)は千葉・鎌ケ谷での秋季練習に参加した際に改めて来季は「4番・三塁」を目指すと宣言。
秋季練習で捕手練習の予定はないとした上で「(その後は)聞いていないし、そんな(捕手コンバートは)簡単なことじゃない。三塁を勝ち取れるのが一番」と話し、改めて捕手コンバートに難色を示した形だ。
新庄監督は同プランについて「正捕手は寿命が長い」「配球も覚えてくれたら」と選択肢を広げる意味でオフの捕手挑戦を命じていた。
ほかにも新庄監督のプランで頓挫しそうなものはいくつかある。
「最後の札幌ドームのセレモニーで早くも来季の開幕投手に左腕の加藤を指名しましたが、本人も『途中で(監督の)気が変わるかもしれない』と半信半疑です。新庄監督はプランを次々とぶち上げますが、どこまで本気で言っているのか、選手もとまどっている部分があるようです」(放送関係者)
投手陣に関しては2年連続10勝をあげた伊藤に関しても監督の希望で新守護神候補としてシーズン終盤はテストも行ったが、本人は先発志向が強いともいわれており、今後、青写真通りに進むかは不透明となっている。
これら監督プランが次々と崩れていく背景には、選手の指揮官への複雑な心情も見え隠れする。
「野村の捕手コンバートプランなどは特にそうですが、本人にとっては今後のプロ人生に関わる選択にもなる。トライしたことで選手寿命が伸びればいいが、逆のパターンも大いにありうることで選手はどうしても慎重にならざるをえない。やらせるにしても、丁寧な説明、取り組みが求められそうです」(同)
今回、発表された新庄監督の契約年数は単年となっている。来季こそ結果が出なければ、退任の可能性もある中、どのようにチームを浮上させていくのか、就任2年目は話題性だけにとどまらない、監督の手腕がいよいよ問われそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】原巨人 「勝利至上主義」でふるい落とされる「選手の名前」
【関連記事】日本では規定打席到達は一度もなかった、大谷翔平の常軌を逸した規定投球回&規定打席のダブル到達