2022世界卓球選手権成都大会(団体戦)<9月30日~10月9日/中国>大会6日目の10月5日、女子団体決勝トーナメント1回戦で日本(世界ランク2位)が韓国(同4位)をマッチカウント3-0で下し、準々決勝に駒を進めた。世界卓球で日本を苦しめ…

2022世界卓球選手権成都大会(団体戦)<9月30日~10月9日/中国>

大会6日目の10月5日、女子団体決勝トーナメント1回戦で日本(世界ランク2位)が韓国(同4位)をマッチカウント3-0で下し、準々決勝に駒を進めた。

世界卓球で日本を苦しめてきた韓国。しかし今回は主力の故障や欠場により、59歳のエース率いるルクセンブルクに敗れるなど、2勝2敗で辛くもグループリーグを突破していた。

第1試合はエースの伊藤美誠(スターツ/世界ランク6位)とキム・ナヨン(同90位)。若手主体の韓国は、韓国選手権3冠の17歳を伊藤にぶつけた。

伊藤は第1ゲームを奪われ、その後もキムのバックハンドに手を焼くが、職人芸のサーブレシーブで2ゲーム目は取り返す。調子が上がりきらない中でも、相手に的を絞らせない小技をちりばめて少しずつキムをリードする伊藤。3、4ゲームを連取して、まず日本が一勝した。

伊藤美誠 Photo:Itaru Chiba

第2試合は18歳の木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎/世界ランク15位)がイ・シオン(同64位)と対戦。過去に伊藤も破った26歳だ。

スピードの木原とパワーのイ。大きなラリーにする前に仕掛ける木原が1ゲーム目を先制する。2ゲーム目は10-10となるも、木原がミドル攻め2本でここも奪う。第3ゲームも競り合うが、アップサーブと逆チキータがことごとく効いた木原が押し切った。

木原美悠 Photo:Itaru Chiba

日本が一気に決めたい第3試合は、今大会好調の長﨑美柚(木下グループ/世界ランク43位)とユン・ヒョビン(同170位)との一戦。

だが出足はユンが攻勢。バックへのロングサーブとフォアサイドを切るバックハンドに長﨑は苦しみ、1ゲーム目を奪われるが、踏み込んで打つ長﨑の豪打が戻った第2ゲームは取り返す。

ユンのボールにも対応し、バックハンドの調子も上がった長﨑は第3ゲームを取り、4ゲーム目もロングサーブを何度も繰り出して最後の抵抗を見せるユンを振り切り、勝利を収めた。

長﨑美柚 Photo:Itaru Chiba

アジア3冠女王の早田ひな(日本生命)を外すオーダーで臨んだ日本だが、終わって見れば文句なしのストレート勝ちでベスト8進出を果たした。

4大会連続のメダルを決める準々決勝では、スロバキアと対戦する。

女子日本代表 Photo:Itaru Chiba

<世界卓球 女子団体決勝トーナメント1回戦>
日本 3ー0 韓国
※5試合制(3戦先勝)

<第1試合>
伊藤美誠 3-1 キム・ナヨン
5-11/11-7/11-7/11-8

<第2試合>
木原美悠 3-0 イ・シオン
11-8/12-10/12-10

<第3試合>
長﨑美柚 3-1 ユン・ヒョビン
6-11/11-9/11-6/11-8

<第4試合>
伊藤美誠 - イ・シオン

<第5試合>
木原美悠 - キム・ナヨン